国重要文化財に倒木直撃、破損 弘前公園(青森県)未申櫓 雪の重み原因
青森県弘前市は6日、弘前公園内の国指定重要文化財「弘前城二の丸未申櫓(ひつじさるやぐら)」の屋根が、雪の重みによる倒木の直撃を受け、破損したと発表した。 未申櫓は1610(慶長15)年に建てられた、3階建ての土蔵造りの建物。 4日午前、警備員が園内を巡回した際、高さ約20メートルのマツが正面側の壁にもたれかかる形で倒れているのを発見した。 6日、市の職員と文化財の保存修理を行う業者が被害状況を確認し、2階部分の屋根と壁が大きく壊れていることが分かった。建物内部の破損は確認されなかった。 公園を管理する市公園緑地課の担当者によると、修復には数年かかる見込みで、市が今後、文化庁と対応を協議する。修理の着手時期は未定。 ほかに、二の丸東内門の屋根に倒木がぶつかり一部に損傷が見られた。 4日までに園内で確認された倒木(幹折れ含む)はマツや桜など17本。市は同日から園内の大部分を立ち入り禁止としている。