タイセイ金属、第4工場竣工。年内に自動棒材先端加工機導入
花村産業グループで非鉄金属流通、リサイクルのタイセイ金属(本社・長野県岡谷市、社長・向山勲氏)は今月、第4工場・倉庫棟を竣工した。年内中に面取りや段付けを行う自動棒材先端加工機を導入し、加工品の精度アップ、自動化で差別化を図っていく。最大300トンの在庫保有が可能になった。 現在地に移転し50年。5年前に事務所を建て替え、隣接地の土地購入を契機に倉庫棟の建設を決断した。 取得した769平方メートルのうち、第4工場の建築面積は204平方メートル。残り部分についても駐車場など順次有効活用を検討していく。 これまで一部外部倉庫を活用していたが、自社倉庫へ取り込む。第4工場・倉庫棟は動線を短くし、加工スペースはエアコン完備など作業の効率、安全性を考慮していく。 「今後もお客さまの後工程を考え、加工品の精度アップや短納期対応などきめ細かなサービスを追求していく」と向山社長。 扱い品目はアルミインゴット、アルミ合金、真ちゅう、リン青銅などで今後はステンレスの取り扱いをさらに増やしていく考え。 花村産業グループとしてダイキャストの取引だけでなく、勉強会への参加など情報交流も進む。非鉄リサイクルも客先への提案力として強みになっている。 2024年問題では運送ドライバーの正社員化や加工機オペレーターなど労務環境を見直しており、担い手確保につなげたい考えだ。