山形が古都・京都に迫る 創業100年越えの老舗、約2000社増 倒産数も増加
民間調査会社の帝国データバンクは24日、創業から100年を迎えた老舗企業が今年9月時点で2063社増え、計4万5284社になったと発表した。全企業に対する老舗企業の占める割合で、都道府県別トップは5・35％で京都府が守ったが、2位の山形県が5・34％と肉薄、3位新潟県も5・02％と比率が伸びた。 同社によると、京都府では織物卸売りや旅館、造園、製茶などが上位を占めるという。一方、山形、新潟両県は母数となる企業数が少ないことに加え、新規参入が難しい日本酒やしょうゆ、みそといった伝統的な醸造系業種が数字を底上げしたという。社数そのものでは東京都が5301社で首位だった。 一方、今年9月時点で老舗企業の倒産数は110件と過去10年で最も多かった5年前と既に同数まで膨らんできている。物価高に対応しきれなかったことが22件と最大の理由となっており、後継者不足（16件）や返済猶予後倒産（同）が続いた。 創業1000年以上の老舗は、578年創業で世界最古の企業とされる金剛組（建設、大阪市）を筆頭に11社。新たに1024年創業の朱宮（しゅみや）神仏具店（甲府市）が加わった。
