井上ポイントさん／東京都出身。41歳。早稲田大学教育学部理学科卒。初の著書『ポイントを貯める、増やす、お金に変える ポイ活進化論』を11月29日に刊行（写真：本人提供）

　芸能界屈指の「ポイ活芸人」といえば井上ポイントさん。1日のポイ活スケジュールを追うと、無理せず、スキマ時間に効率よくポイントを稼ぐ秘訣が見えた。AERA 2024年12月9日号より。 【写真】「貯めたポイントで7回もハワイへ家族旅行した井上ポイントさん」はこちら ＊　　＊　　＊ 「生活をしていれば、お金って絶対使うじゃないですか。その時にちょっとでもお得になるとうれしく感じます。食費も日用品もポイントを使って買うため、その分お金も貯まります」 　ポイ活の魅力についてこう話す井上ポイントさんの1日は、効率よくポイ活にいそしむ半面、どこかゆったりとした余裕も感じられるものだった。 　起床は午前7時半。歯を磨いたり、ひげをそったりする間に、スマホでXの投稿やメールで送られてくる「お得情報」をチェックする。ほんの数分のスキマ時間も無駄にしないのが、井上さんのポイ活の基本だ。 「お得情報が見つかれば、毎日更新しているブログに書き込みます」 ■毎月20日はウエルシア 　お得情報は共有する。複数の情報があれば、数本まとめて記事を書くことも。これらを午前8～9時の間に済ませる。午前9時以降の行動はその日のスケジュールによって異なるが、毎月20日はドラッグストア「ウエルシア」に買い出しに行くのが定番。「お客様感謝デー」に当たるこの日は、WAON POINTを使うと1.5倍分の買い物ができる。井上さんは3千～5千ポイントを使って、4500～7500円分の商品をまとめて購入しているという。 「お得だからといって、普段使わないものまで手を出すことはしません」 　購入するのは、缶詰やお米など日持ちのする飲食品やトイレットペーパー、ティッシュ、シャンプー、トリートメント、洗剤といった確実に消費する日用品だ。 　仕事の9割9分が「ポイ活絡み」という井上さん。日中はコラムの執筆や講演会に招かれたり、取材を受けたりするが、テーマはほぼポイ活で占められる。その合間も自身のポイ活の手は緩めない。 　動画アプリ「TikTok」の軽量版としてリリースされた「TikTok Lite」はスキマ時間を埋める必須のポイ活ツールの一つ。このアプリの最大の特徴はポイント付与機能が充実している点だ。動画や広告の視聴時間・回数、「いいね」や検索の回数などそれぞれ規定のミッションを完了すると、秒単位、分単位でポイントが貯まる。アプリを起動してボタンを押すだけで1日10回までポイントがもらえる「ボーナス報酬」もある。これらのポイントはAmazonやPayPayのギフト券などに交換できる。