大谷選手の元通訳・水原被告、銀行詐欺で有罪認めることに同意
(ブルームバーグ): 米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳で、銀行詐欺の罪で刑事訴追された水原一平被告が有罪を認めることで司法当局と合意した。同被告はスポーツ賭博で膨らんだ借金を返済するため、大谷選手の銀行口座から約1700万ドル(約26億4500万円)を無断でブックメーカー(賭け屋)に送金したとされる。
米司法省は8日、水原被告が違法な賭博で借金を抱え、大谷選手はそのことを全く知らなかったとしている。水原被告は、数週間以内に銀行詐欺と税務の虚偽申告に関して有罪を認める見通し。
カリフォルニア州中部地区のマーティン・エストラーダ連邦検事は発表文で同被告について、「彼は大谷選手から信頼を置かれる立場を悪用し、危険なギャンブル依存を強めた」と指摘した。
司法省の8日の発表に伴い、水原被告の詐欺の詳細も示された。同被告は2018年、大谷選手の銀行口座開設を手助けし、口座へのアクセスを得た。21年9月から違法なブックメーカーを相手に賭博を始めたという。
水原被告の弁護士、マイケル・フリードマン氏はコメントを控えた。ドジャースの広報担当者に電子メールでコメントを要請したが、これまでのところ返答はない。
原題:Ohtani Interpreter to Plead Guilty to Bank Fraud, US Says (2)(抜粋)
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Ava Benny-Morrison