北陸新幹線延伸開業前夜! 二次交通がなければどこにも行けないってマジ?
毎年恒例の鉄道やバスのダイヤ改正の季節がやってきた。今年のダイヤ改正で注目なのは、やはり北陸新幹線の敦賀延伸だろう。テレビや新聞などのニュースでその賑わいが大々的に報じられたが、敦賀延伸開業直前の様子を沿線のバス事情を含めてレポートする。 【画像ギャラリー】北陸新幹線延伸開業前日に見た沿線バスの様子(20枚) 文/写真:東出真 編集:古川智規(バスマガジン編集部) (詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)
■しらさぎ号「金沢行き」最終日!
定刻に出発した列車は一路北陸を目指して順調に走行していく。米原で進行方向が変わるため座席の回転を行う景色も未だ健在である。名古屋駅を出て約1時間半で福井県に入り最初の停車駅である敦賀に到着した。 筆者はここで下車し、駅周辺を見て回ることにした。降り立ったホームには撮影のため多くの人がいて列車の姿や今日で見納めとなる駅名票、時刻表などをカメラに収めていた。 明日からは在来線ホームは第3セクターへと移管され新会社「ハピラインふくい」の列車が発着するため、名古屋からのしらさぎや大阪からのサンダーバードは新幹線駅下の特急ホームから発着するので、しらさぎ号がやってくることはないホームになる。 駅の外へ出ると延伸開業を迎え、駅や周辺はお祝いモードとなっており、駅前道路にイベントのためのテントが立てられるところだった。
■エアロミディが!
駅ロータリーには通常通り路線バスやタクシーが行き交っていたが、小さな観光バスがやってきた。側面には「ぐるっと敦賀周遊バス」と書かれており、宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999のイラストが描かれている。 これは敦賀市内の観光名所などを巡るバスで、敦賀駅を起点として運行されている。イラストは1999年の敦賀港開港100周年を記念して、駅前通りなどにブロンズ像を設置したことから関係が続いているということらしい。 ちなみに観光周遊バスというと、事前に予約を行いガイドが案内するという形をイメージしてしまうが、「ぐるっと敦賀周遊バス」はもっと気軽に利用してもらうために観光ルートという市内の観光名所を巡回する路線と、ショッピングルートというお買い物を楽しめるように市内の物産店などを回る路線が運行されている。 路線バスのような感覚で利用することができ、運賃は1乗車200円で1日フリー券は500円と利用しやすい。新幹線延伸開業に合わせてダイヤ改正も行われたので、敦賀での観光に利用してみてはいかがだろうか。