入札前の接触「疑念は当然」 土俵改修工事で栃木県知事
栃木県が発注した相撲場の土俵改修工事を受注した企業が、指名競争入札前に別工事の打ち合わせとして県側担当者と複数回接触し、公正さに疑問の声が上がっていたことに関し、福田富一知事は27日の記者会見で「疑念を持たれるのも当然だ。今後は案件ごとに担当者を分けるよう指示した」と述べた。入札情報の漏えいなど業者との癒着は「ないと思う」とした。 土俵改修工事を巡っては、完成直後に凹凸などの不具合が判明したのに、県が不具合を直す追加工事を受注企業の「三信電工」と随意契約していたことも既に判明。福田知事は「財政に余計な負担をかける事態となり反省は必要だが、追加工事はやむを得ない」と述べた。