【スプリンターズS・調教採点】普通に本命を打つべき存在とは!? A評価続出でも〝魅力的な穴馬〟
[GⅠスプリンターズステークス=2024年9月29日(日曜)3歳上、中山競馬場・芝外1200メートル] 山河(美浦坂路)関東馬4頭は最終追い切りがすべてA評価。なかなか珍しいパターンですね。中でもウッドではどの馬が良かったんですか。 舘林(美浦南)トップ評価はトウシンマカオだ。前哨戦のセントウルSを勝ったばかりだが、レース間隔の短さを感じさせないほどに動きは活気に満ちあふれているぞ。優勢の手応えのままスッと反応してキッチリ先着だから好調キープと判断できる。 山河 で、ウイン勢2頭ではウインマーベルが上位評価ですか。 舘林 中間はややエキサイト気味の気性面が気になっていたんだが…。最終追いではきっちりと修正された我慢が利いた走りができていた。調教量、時計ともに高いハードルを課して乗り込んできたし、仕上がりは申し分ないぞ。ウイングレイテストはラスト10・9秒が出たがジョッキー騎乗で内めを回ったもの。それでも引き続き元気いっぱいだし、こちらも仕上がりに不安はない。 山河 坂路ではレーンが騎乗してサトノレーヴが3頭併せ。持ったままでしたが、ものすごい推進力で加速してラスト11・9秒を計時する併入を決めました。今年に入っての充実ぶりを示す動き。もし本紙担当だったら、普通に◎を打ちます。 松浪(栗東トラック)こっちはピューロマジックだけ。サラっと流しただけなのでB評価にしたけど、予定が狂った前走のセントウルSよりは確実に上昇ムードと見ていい。あとの関西馬は坂路なので頼んだぞ。 清水(栗東坂路)お任せ下さい。A評価を乱発気味に見えるかもしれませんが、どれも実際に良かったので。中でもナムラクレアの動きが目立ってましたね。中間ハロー掛け直後とはいえ、鋭い伸びでラスト11・7秒を叩き出しました。先週はテン乗りとなる横山武がまたがってしっかりコンタクトが取れてましたし、今度こそ悲願成就があるかもしれません。 舘林 実際にGⅠを勝っている馬たちはどうなんだ? 清水 マッドクールは楽に好時計(4ハロン51・9ー12・3秒)をマーク。馬体の張り感も申し分なかったですよ。ママコチャは川田が乗ってスッと伸びて先着。セントウルSの時も仕上がっていたので急激な変化こそないですが、きっちりと段階を踏んでの上積みが期待できます。オオバンブルマイもラスト12・2秒と伸び脚が目を引きました。前走以上に走れていいでしょう。 山河 そのあたりも上位人気は確実だからね。もっと見返りが期待できる伏兵を教えてよ。 清水 だったらルガルがお勧めですね。中間からラスト11秒台を連発して最終追いも楽な手応えで11・8秒のフィニッシュは大したものです。半年ぶりの実戦がGⅠでも、案外にやれて不思議はありません。あとは香港勢がどうかですね。中山の権藤記者に聞いてみましょう。 権藤(中山競馬場)ビクターザウィナーはモレイラ騎乗で芝で追い切りました。内容そのものは軽めでしたが、高松宮記念(3着)の時も同じようなメニューでしたし、力を出せる状態と判断しました。ただ、迫力の点となると…。安田記念で見たロマンチックウォリアーのようなオーラは感じられませんでしたね。
東スポ競馬編集部