「数時間前まで一町民だったので正直実感は…」石川・志賀町長選から一夜 稲岡さんが初登庁で決意新たに
贈収賄事件による前町長の逮捕・辞職に伴う志賀町の町長選挙で当選した稲岡健太郎さんが25日朝、初登庁しました。町長としての任期は24日から既に始まっていて、職員を前に町政の信頼回復へ向けた決意を新たにしていました。 【写真を見る】「数時間前まで一町民だったので正直実感は…」石川・志賀町長選から一夜 稲岡さんが初登庁で決意新たに 志賀町の町長選挙は24日投開票が行われ、元町議で無所属新人の稲岡健太郎(いなおか・けんたろう)さんが4,669票を獲得し、初当選を飾りました。 当選した稲岡健太郎さん(46) 「志賀町はきょうから生まれ変わります。きょうはその第一歩。町政に声を届けましょう」 稲岡さんは46歳。子育て支援を町政の中心に位置づけ、給食費や保育費の無償化などを訴え支持を広げました。 一方、地元県議や半数の町議の支持を受け選挙戦を戦った元町議の南政夫さんや、4期16年務めた金沢市議の経験を活かし若い世代の雇用の創出などを訴えた高岩勝人さんは、有権者への浸透を図ることができませんでした。 当選から一夜明けた、午前8時半ごろ。稲岡新町長は志賀町役場に初登庁し、職員らの出迎えを受けました。町長室で、初めて町長のイスに座ると…。 当選した稲岡健太郎さん(46) 「立派なイスだなと…。」 「数時間前まで一町民の立場だったので、正直実感がない」 当選証書を受け取った後、職員およそ100人を前に「役場の改革に着手する前にまずは町長を律する制度を導入し、私自身の襟を正したい」と訓示しました。 当選した稲岡健太郎さん(46) 「忖度や同調圧力が横行する職場ではやはり皆さん仕事ができない、仕事がしにくい。もっともっと風通しの良い職場づくり、行政の中の職場づくり。そういったものを目指していきたいと思う」 稲岡新町長は、これまでの小泉町政をトップダウン型だったと指摘。住民からの評価に応じて自らの報酬をカットする「町長評価制度」を新たに設け、町政運営の立て直しに舵を切ります。稲岡新町長の任期は、24日から4年間です。
北陸放送