大木優紀さん(43)局アナ時代には難しかった仕事と子育ての両立。今抱える“母親としての課題”とは|STORY
テレビ朝日のアナウンサーから一般企業へ転職した大木さん。局アナ時代は母親として子どもの成長を見過ごしてしまっていると感じ、育児と仕事の両立にも悩んでいたそうです。今の職場では子どもを優先に考えた自由な働き方でやりたいお仕事もでき、幸せを噛み締めているんだとか。小学生のお子さん2人のママならではの子どもとの時間の過ごし方、仕事との両立についてお聞きしました。 【写真あり】大木優紀さんが現在勤めるベンチャー企業
局アナ時代は子育てと仕事の両立に葛藤していましたが、今は子どもとの時間を優先できて満足しています
40歳のタイミングでの転職の決断は私にとって転機だったと振り返ります。アナウンサーという仕事はとても好きで辞めたいという気持ちは正直なかったのですが、当時は夕方の番組を担当していて、育児をするママにとってのゴールデンタイムに子どもと一緒にいられないモヤモヤがどこかでありました。月曜日から金曜日までのレギュラー番組は、GWや祝日などカレンダー上でのお休みとは関係なく放送するので、そういう点も子育てとの両立が難しく、悩みました。アナウンサーの仕事はテレワークが全く適用されないんですよね。今の会社はどこでも仕事はできるという働き方ができているので、リモートワークやワーケーションで自由に働かせていただいてます。朝7時に子どもを送り出して帰ってくるまでの16時の間を仕事時間としています。もちろんそれより遅い時間でのアポイントにも対応はしてますが、基本的には子どもをしっかりみてあげたいので、子どもの学校にあわせてスケジュールを組んでいます。悩んでいた子どもとの時間を確保しつつ、やりたい仕事もでき、毎日が充実していると感じています。 そうは言っても、忙しい時期が続くと子どもの成長を見過ごしていると感じ、母親として罪悪感をいだくことってありませんか?そういう時は週末に集中してその穴を埋めるように遊んだり、長期の休みはたっぷり家族で過ごすようにしています。夏休みは子どもと海外のサマースクールに行って親子留学というのをしているのですが、一昨年はニューヨークに1か月、今年はバンコクに行く予定なんです。子どもがスクールの時間は私もワーケーションでお仕事をしています。海外での生活は日本では見たことのない子どもの成長を感じることができ、親としても楽しみにしている時間でもあるんです。 家族で旅するときはクルーズがおすすめです。昨年の夏、横浜発シンガポール行きに2週間乗ったことがあるのですが、四六時中みんなで一緒にいるので、子どもたちとも十分向き合うことができ濃厚な時間を過ごせました。子どもって1年1年の成長がとても早くて、あっという間に大きくなっちゃうんですよね。だから親の自己満足かもしれないですが、今年の君を母は満喫したい!(笑)。という想いで時間をつくるようにしています。こういう経験も今のお仕事に変えたからできていると実感しますし、両立できていないことに対するモヤモヤからは解放されたので、転職して本当によかったと思います。