綾瀬はるかと熱愛発覚のジェシー “ズドン”コメントにみる「アイドルの危機管理」の難しさ
国民的女優と一回り年下のアイドルということもあって、業界内は大いにざわついた綾瀬はるかと『SixTONES』ジェシーの交際報道。“ビッグカップル”の誕生だが、ジェシーファンには激震だったようだ。 【写真あり】佐藤健、韓流スター、大沢たかお…綾瀬はるかがデート中にみせた「乙女な表情」 SNSでは応援メッセージもあるが、どちらかといえば“恨み節”の、“怒り”に満ちた投稿が圧倒的に多い。というのも、熱愛を報じた「女性セブン」に対し、ジェシーは個人事務所を通じて 《プライベートはお任せください! 仲良くさせていただいております。ズドン》 とコメント。これがファンの気持ちを考えていない、自分本位の浮かれた発言と捉えたファンが多かったからだ。 知らない人が見たら“ズドン”はふざけているように思えるが、実は本人の持ちギャグであって、コンサートでもラストの締めでファンが一斉に“ズドン”と叫ぶことになっている。本人にとってはもちろん、ファンにとっても意味深い擬音語なのだ。 だから逆に、彼の本気度が伝わってくるのだろう。 それをファンがどう受け入れるかだが、時代が変わっても素直に喜べないファンがいるのは仕方ないこと。そういうファンは当然だが、ファンを辞めて、他の“推し”を見つけにいく場合が多い。 だが、それはまだいい方で、時には相手の女性に嫌がらせをするようなファンも現れる。 過去に、旧ジャニーズタレントとドラマで共演しただけで、交際もしていないのに“ジャニオタ”に自宅を張り込まれたり、カミソリの刃を送り付けられるなど嫌がらせを受けた女優もいたほど。だから、アイドルは昔から、恋愛が発覚しないように細心の注意を払い、むやみに結婚を口走ったりせず、結婚するにしても慎重にタイミングを計っていたものだった。 そして、それはアイドル本人の自覚があったからこそできていたことであり、その上で所属する事務所が上手くコントロールしていたからだった。 「典型的なのはやはり旧ジャニーズタレントでしょう。特例はありましたが現役のアイドルである以上、原則恋愛は禁止。発覚したら即別れさせられていました。 ある程度年齢もいってベテランとなれば事務所も交際を認めていましたが、ファンに知られてしまうと結果的に人気が落ち、ライブの動員数やグッズの売り上げが減ることになりますので、発覚しないようにいつも鉄壁のガードをして、マスコミの取材から彼らを守っていました」(女性誌記者) 知っての通り旧ジャニーズ事務所はジャニー喜多川氏の性加害問題により、事実上解散。マネジメントなどは『STARTO ENTERTAINMENT』に引き継がれ、『SixTONES』も所属となった。 新事務所は、タレントによってマネジメント契約を結ぶかエージェント契約を結ぶか分かれており、『SixTONES』はマネジメント契約を結んでいる。 両者の大きな違いは、マネジメント契約なら仕事を取ってくるのもマスコミ対応もすべて事務所がやるが、エージェントとなるとスケジュール管理やトラブル対応、マスコミ対応は自分でやらなければならない。 同グループは、『STARTO』社とマネジメント契約を結んでいるはずなので同社がコメントを出すと思われたが、実はジェシーは報道が出る前に個人事務所を設立。グループとしてはマネジメント契約なのだが、ジェシー個人は違っていて、マスコミ対応などは個人事務所がしなければならない契約のようだ。 個人事務所だからダメだというわけではなく、 「ベテランの優秀なスタッフがいたなら状況はちがっていたかもしれない」 と語るのは大手芸能事務所マネジャーだ。 「人気アイドルを抱えている場合、マスコミ対応はもちろん、マスコミ対策にも力を入れるのは普通です。タレントの管理もしっかりしますが、個人事務所となるとなかなか難しい。ベテランでスキャンダルを起こしそうもないタレントならいいですが、彼のような若い人にはまだ“指導員”が必要だと思います」(同・マネジャー) だが、マネジメント契約のままでも状況はそんなに変わらなかっただろうという。それは、『START』社は、当初から、タレント個人の意志を尊重し、既存の芸能事務所のように厳しい管理はしない方針を打ち出しているため、ジェシーがファンの“癇に障る”ようなコメントを出すのは防げなかったと推測されるからだ。 それでも、二人が結婚するとなればファンも諦めがつき、反対する人はいないだろう。 「それは綾瀬さんが国民的といわれるほど誰にでも好かれている女優だからです。ジェシーのファンも彼女に怒っているわけではありません。認めたくなくても反対する理由がなければ納得せざるを得ないでしょう」(同・マネジャー) 結婚への期待は高まるが、綾瀬本人の口から喜びのコメントが聞ける日は来るのか――。 取材・文:佐々木博之(芸能ジャーナリスト)
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