【松本人志さん活動休止】「裁判は3年かかってもおかしくない」とみる弁護士 芸能ジャーナリストは、「活動休止して裁判に注力するくらい、尊厳を貶める記事は酷いものだという言外の意味合い感じる」
どこまで真実かというときに、今回報じられている“ホテルの一室を借り切っていろんな人が集まってパーティーのようなものをした”ところまで事実だった前提で裁判をすれば、結局書いてる内容が松本さんの評判を落としたかどうかが今度はターゲットになります。 裁判の結論によって何か事実が明らかになることでもない。しかも名誉毀損という形で“週刊文春はこういうことは良くなかった”となっても、判決の前提事実として『パーティーは開催されていたとか、若い芸人さんを使って人を集めていた、』と認められた場合に、結局そういうことを息抜きなのか、盛り上がってかする人なんだという評判はついて回るので、裁判と一口におっしゃるけれども、どういう裁判を想定されてるのか、私はわからないです。
裁判は「3年ぐらいかかってもおかしくない」
――裁判で証拠は提出されるのか、証人尋問に誰が出廷するのか。証拠とは、例えばどういったものですか? (南和行弁護士)それも何がターゲットになるかなんです。同意がなかった、あったとか、強制的に性的なことをされた、というのであれば、具体的な証拠が必要になるので難しいんですが。ただ、パーティーはありました、ただこんなことを報じるのはひどいじゃないですかといった裁判の場合、逆に集まりがあったことはLINEだけでとりあえず証拠になりますのでね。ちなみに裁判の証拠は、数よりも質みたいなところもありますので、文春側も報じていることが全て事実と言えるほどの証拠を出せるのかも非常に難しいです。 性被害・性加害の裁判の場合、当事者の方が法廷で話すことは極めてハードルが高いと考えると、結論まで1年以上かかるかと。正直スムーズにコロコロと転がる裁判が1年ぐらいで終わることはありますけど、こみ入った裁判の場合、3年ぐらいかかってもおかしくない感覚は持ちます。 ――和解する可能性もあるのでしょうか?
一般に民事裁判では、裁判官が判決になるよりもお互い納得して終わりにしませんかということはよくあります。芸能人だと一定の賠償を払う代わりに、今後は一切こういったことを外で言わないという約束を和解の中ですることもあるんですが、それ含めてどういった事実が前提になるかなので、本当に裁判とは言ったものの、何をターゲットにする裁判か今は不明なので、どういうことを想定されているのかによって大きく変わってきます。