反町隆史、竹野内豊ダブル主演のヒット作「ビーチボーイズ」が教えてくれた“休むことのススメ”
人生の夏休み。そんな時期を過ごしたことのある人はどれくらいいるだろうか。仕事に明け暮れていた人が自主的に長期休業を取ってみたり、学生さんなら学校に行けなくなった時期に家でゆっくりと過ごした経験がある人もいるだろう。 【写真】現在50歳!「オクラ~迷宮入り事件捜査~」に出演中の反町隆史 そういう時間にこそ、自分を深く見つめ直すことができる。誰しもあこがれるけど、ほんの少しの痛みや勇気を伴う時間だ。1997年7月の“月9”枠としてフジテレビ系で放送された反町隆史と竹野内豊のダブル主演作「ビーチボーイズ」でも、そんな時間を過ごすことにした2人の男の話が描かれている。エリート会社員・海都(竹野内)が仕事を辞める決断をした第3,4話を紹介しよう。(以下、ネタバレが含まれます) ■ワイルド系・広海と真面目な海都、正反対の男が出会うひと夏の物語 今から27年前に放送された今作は、挫折経験の過去を持つ能天気ワイルド系・広海(反町)と、エリートコースから外れて人生の休暇中に入った真面目な海都(竹野内)が、海の見える民宿で出会い、共に暑い夏を過ごす物語。正反対な魅力を持つ男性2人を反町と竹野内が演じ、二大“イケメン”として一世を風靡した。 脚本は岡田惠和で、ほかに広末涼子、マイク眞木、稲森いずみらが出演している。FODでは「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」キャンペーンを開催中で、11月10日(土)まで「ビーチボーイズ」第1~3話が無料公開されている。 [BUTTON(https://fod.fujitv.co.jp/title/4314/)]「ビーチボーイズ」をFODで見る[/BUTTON_TAB] ■突然、都会から元上司が民宿へ 第3話は、会社に呼び戻された海都が、民宿“ダイヤモンド・ヘッド”を後にする。「せっかくいいコンビだったのに」と真琴(広末涼子)はほろ苦い想いを抱く。数日後、勝(マイク眞木)の用事で東京に行く事になった広海の車に、真琴はちゃっかりと便乗し、「海都さんに忘れ物届けに行くから」と強引に広海に言い放つ。 忘れ物とは、海への思いを込めた一遍の詩だった。海都のオフィスで詩を読み上げる真琴に、海都はあわてふためく。その夜、広海と真琴は海都のマンションに泊まる。一方、密かに広海は勝から“真琴と母を会わせる”という大事な要件を頼まれていた。 続く第4話で、広海と海都が民宿“ダイヤモンド・ヘッド”に戻ってくる。活気づく民宿に、東京から家族客を迎えることになったが、海都はその客の顔を見て驚く。それは、海都の元上司・大崎(平泉成)だったのだ。大崎は部下の海都が、約束された将来をみすみす棒に振るようなそれほど魅力ある所とはどんな所かと、その目で見定めに来たのだと話す。 釣りやバーベキューをして、大崎は子どもたちの明るい笑顔を見るうちに、だんだんその地の良さを理解し、かつて自分が追いかけた夢が、この場所にあることに気づくのだった。 ■海辺で聞く元上司からの「好きにやれよ」に涙 都会で忙殺された海都が逃げてきた場所。そんなイメージで来たであろう上司・大崎の「いいとこじゃないか」という言葉は、初めはトゲがあるように感じる。しかし、海や自然に囲まれて休息を得たあとの「好きにやれよ、それでうんと後悔しろ」、「ありがとう楽しかったよ」という言葉は、生活を簡単に捨てられない大人が放つ嫉妬にも似た本音であることが伝わった。 上司の言葉は海都の胸にも響いたようで、涙をつーっと流していた。自分の人生は、自分でしか選択ができない。他人が何を言おうとも止められないものであるし、だからこそ慎重で臆病にもなってしまう。真面目で羽目を外すことのない男、海都の生き方が“ダイヤモンド・ヘッド”に来てどう変わっていくのか、今後の展開が楽しみである。 [BUTTON(https://fod.fujitv.co.jp/title/4314/)]「ビーチボーイズ」をFODで見る[/BUTTON_TAB]