リバーサーフィンが米国中西部で大ブレイク、波はいつもそこにある、地域経済も活性化
ゴミや水位の変動など、課題も乗りこなせ
リバーサーフィンは中西部の地域社会に社会的、経済的な恩恵をもたらすかもしれないが、一方で課題もある。ゴミ、雨水による急激な増水、折れた木の枝などは、いずれも快適なリバーサーフィンの妨げになったり、サーファーに危険をもたらしたりする恐れがある。 波の高さを左右する河川の水量は日々変化する。2023年の夏、中西部では広い範囲で干ばつに見舞われた。水位の低下は一部の急流公園では大きな問題で、対処が必要だった。また、急流で行うアクティビティはどれもそうだが、さまざまなリスクがつきまとう。 だからといって、そこにためらいはない。水位の変化に合わせて波を調整する新技術も実用化されつつある。それに、急流公園が目指すのはサーファーの集客だけではない。それ以外の人にも来てもらえる公園だ。 オクラホマ州のWOKAでは、全長約360メートルのコースに、先に述べたように落差のあるポイントが8つ用意されていて、カヤックやチュービング(ゴムの浮き輪を使った川下り)を楽しみたい人や、川岸からアクティビティを眺めて楽しみたい人のニーズにも応えている。
文=Stephen Starr/訳=夏村貴子