【安田記念】「サンデー系×5歳以下」のリピーター狙いが有効 昨年2着馬セリフォスは今年も大チャンス
血統解説
・ロマンチックウォリアー 母Folk MelodyはStreet Cry×シングスピールという日本適性の高い組み合わせで、Haloの4×4を持つ点が最大の魅力。さらに、父Acclamationは欧州の短距離種牡馬Dark Angelを出したトライマイベスト系種牡馬で、Dark Angel産駒のマッドクールは今年の高松宮記念を制しています。香港の芝2000m戦で無類の強さを発揮する同馬ですが、マイル適性も高く、さらには日本の馬場適性も十分。安田記念ではあくまでもチャレンジャーの立場ですが、好走の可能性は決して低くはないでしょう。 ・ソウルラッシュ 母母キャットアリの快速血統を武器にマイル路線で堅実な走りを見せるルーラーシップ産駒。安田記念では13、9着と良いところがありませんが、どちらも不利を受けての敗戦で、決して安田記念適性が低いというわけではありません。ただ、蹄底が厚く道悪馬場が得意という側面もあり、相対的には雨馬場の方がいい結果に繋がりやすいでしょう。 ・セリフォス 先行粘着型が多いダイワメジャー産駒ですが、本馬はLe Havre産駒の母シーフロントの影響が強く、フランス牝系らしい鋭い切れ味が強みです。スローペースの芝1600~2000mがベスト条件で、昨年の安田記念でもソングラインの2着。5歳馬でもあり、今年も大注目の1頭です。 ライタープロフィール 坂上明大 1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。
坂上明大