投手王国の大阪桐蔭vs神村学園の主砲 センバツ第8日見どころ
◇センバツ高校野球2回戦(27日・甲子園) ◇神村学園(鹿児島)―大阪桐蔭 大阪桐蔭で「歴代トップ級」ともいわれる強力投手陣と、昨夏の甲子園で3試合連続2桁得点をマークしたメンバーが10人も残る強打自慢の神村学園がぶつかる、2回戦屈指の好カードだ。 【写真まとめ】飛ばない金属バットで高校野球が激変? 初戦は北海(北海道)を相手に7―1で快勝した大阪桐蔭。背番号1の右腕・平嶋桂知(かいち)は150キロに迫る直球や鋭い変化球を駆使し、7回1失点(自責0)、7奪三振と好投した。激しいチーム内競争の中で「絶対的エース」を目指す平嶋にとって、神村学園戦に向けたこれ以上ないアピールとなった。救援した中野大虎(だいと)、南陽人(はると)もそれぞれ1回を無失点に抑え「投手王国」の層の厚さを示した。 見どころは、大阪桐蔭の投手陣と、神村学園の4番・正林輝大との対戦だ。正林は昨夏の甲子園でも4番を担い、打率4割超えと活躍しチームの4強入りに貢献した。冬のトレーニングを経てさらにパワーアップ。センバツ初戦の作新学院(栃木)戦の三回にソロ本塁打を放ち、「甲子園でホームランを打ちたい」という目標を早々にクリアした。勢いに乗り、大阪桐蔭の投手陣を迎え撃つ。 大阪桐蔭の西谷浩一監督はこの試合で勝利すれば、春夏の甲子園の監督通算勝利数が69となり、智弁和歌山などを率いた高嶋仁さんを上回って単独トップとなる。【黒澤敬太郎】