サウジ、12月のアジア向け主要油種価格引き下げ
Brijesh Patel [6日 ロイター] - サウジアラビアの国有石油会社サウジアラムコが5日公表した声明によると、同国は主要油種アラブ・ライト原油について、12月のアジア向け公式価格(OSP)を前月比で1バレル当たり0.5ドル引き下げ、オマーン・ドバイ産原油の平均価格に同1.70ドル上乗せした価格とした。アジアの精製企業関係者らは0.3―0.5ドルの引き下げを予想しており、おおむね予想通りだった。 アジア最大の原油輸入国である中国の需要が低迷しているため、中東の石油市場は軟調に推移している。アジアの輸入企業は6日、価格は予想の下限まで引き下げられたとして「間違いなく弱い見通しを示すものだ」と語った。 サウジアラムコは、北西欧州向けのアラブ・ライト原油OSPについては前月比で同0.3ドル引き上げ、北海ブレント油価格を同0.15ドル下回る価格とした。地中海諸国向けも同0.3ドル引き上げた。米国向けは0.1ドル引き下げた。