“紅麹サプリ”新たに2人死亡…小林製薬は29日会見へ 委託製造工場にも調査
日テレNEWS NNN
小林製薬の「紅麹」をめぐる健康被害の問題で、新たに2人がサプリメントを摂取したあとに死亡していたことが分かりました。厚生労働省では、28日夕方から健康被害の原因究明などについて議論する会議が行われました。 ◇ 小林製薬の機能性表示食品 「紅麹コレステヘルプ」を摂取していた人が新たに2人亡くなっていたと、28日に小林製薬が発表しました。1人は腎疾患を伴って、亡くなったということです。一連の「紅麹」問題での死者は、これで4人となりました。
28日午後5時ごろ、小林製薬の関係者が厚労省に姿を見せました。 ――亡くなられた方も出ていますが、あらためてどう受け止めている? 小林製薬の関係者 「それは残念なことというか、きちっと真摯(しんし)に対応したい」 厚労省で行われる原因究明などを説明・議論する会議へ向かいました。 ◇ 小林製薬の「紅麹」問題。この季節だからこそ、影響が大きくなっています。28日、小林製薬の株主総会が開かれました。 小林製薬の株主(28日午前 総会開始前) 「どんな話も何も管理責任だよ。これが一番問題。1月15日に分かっていて」
株主総会は非公開で行われました。冒頭、社長は次のように謝罪。 小林製薬 広報部長(28日午前11時すぎ 社長の発言を代読) 「これ以上の被害拡大防止と原因究明に全社をあげて全力で取り組んでまいります。あらためて深くおわび申し上げます。この度は申し訳ございませんでした」 株主からは、厳しい指摘があがりました。 小林製薬側 「成分がどんな影響があるのか、今後解明していきたい」 株主 「心がこもっていない。読み上げているだけ」 「(死者は)まだ増えるのか!」 社長が涙を流す場面もあったといいます。 小林製薬の株主(28日午後) 「僕は冷めた目で見ていました」 ◇ 新たに2人の死亡が確認され、腎疾患などで4人が亡くなった小林製薬「紅麹」問題。 小林製薬によると、健康被害の原因とみられるのは、去年7月から12月ごろ出荷分の「紅麹」サプリメントに含まれていた「未知の成分」。食品の着色などに使われていた「紅麹」での被害は、確認されていないといいます。 ただ、小林製薬の「紅麹」は、身近な食べ物に使われていました。