“紅麹サプリ”新たに2人死亡…小林製薬は29日会見へ 委託製造工場にも調査
小林製薬の「紅麹」使用 岡山のパン店 「毎年桜の開花のシーズンに、桜あんを作っていた。桜あんが紅麹を使っている」 桜の季節、岡山県にあるパン店では、商品に春らしい色を付けるため、小林製薬の「紅麹」を使っていたといいます。これまで5年販売し、健康被害の報告はないといいますが…。 小林製薬の「紅麹」使用 岡山のパン店 「今シーズンの桜あんの提供を取りやめた。当店が桜で有名な公園のそばでやっているので、それでお客様が桜あんを買って桜を見るのを楽しみにしている。それができなくなった。非常にやるせない気持ち」 ◇
小林製薬の委託でサプリを作っていた工場には、保健所の立ち入り調査が入っています。岐阜県の「紅麹コレステヘルプ」製造工場では26日、富山県でも27日、回収命令が出ている製品を作っていた2つの工場に立ち入り調査が入りました。
「未知の成分」とはなんなのか。小林製薬と共同で紅麹のゲノム解析を行っていた奈良先端科学技術大学院大学の金谷重彦教授が取材に応じました。「紅麹自体には毒性のある『シトリニン』を作る遺伝子が存在しない」と強調した上で、次のように話しました。 奈良先端科学技術大学院大学 金谷重彦教授 「誰かがぽちゃって毒を盛ろうと思えば盛れないことはないと思うけど、ありえないと思うよ」 その上で、タンク内に別の菌が誤って混入し、培養されやすい環境であったために、人体に影響を与えた可能性があるとの見方を示しました。 奈良先端科学技術大学院大学 金谷重彦教授 「最近になってから(培養に)失敗しているというのは、多分このあたりで違うカビが培養タンクに入ってきたんじゃないかなと疑わないといけないのかな」 小林製薬は29日午後、会見を行うとしています。