【あの人の調理道具レビュー 第1回】みんなー、圧力鍋使ってる?
料理家ロー・タチバナ、圧をかける。
あの人の愛用道具レビューということで、初っ端は料理家でもあるわたくしロー・タチバナがお送りしようと思います。本企画は、シェフや料理家、食にまつわる人々などに、実際に愛用している道具をオススメ、レビューしてもらうというもの。ならば偏執的な調理道具マニアでもある僕がトップ召喚されるのも自明の理ですヨネ。今後、いろんな人が登場すると思いますが、ロー・タチバナの登場頻度が高くなるかもしれません。だって、もっともっとたくさん紹介したいアイテムがあるんだもん! つことで、まず最初に紹介するのは「圧力鍋」です。皆さん使っています? 圧力鍋。なんか音が大きくて怖いとか、逆に面倒なんじゃないの? とか、本当に美味しくなるの? とか、圧力鍋って特に男性からは意外とネガティブな意見が多いんですが、もったいない、あー、もったいない。コレ、使ってみると手放せなくなること間違いナシの重要アイテムなんです。僕が愛用しているのはフィスラーの圧力鍋「プレミアム プラス 22cm/4。5L」。元々は、ナショナル(現・パナソニック)のもはやアンティークな電気圧力鍋を使っていたのですが、プレゼントでフィスラーの圧力鍋をいただいたのをきっかけに、現代の圧力鍋の凄さに開眼したのでありました。
フィスラー「プレミアム プラス」の凄いトコロ
どこが凄いのかって、まず今までの圧力鍋と一番違うのは音の静かさなんだよボーイ。圧力鍋って、なんかずっとプシュプシュ言っていて、うっかり蒸気に当たったらやけどしそうなイメージありますでしょ? それが、この圧力鍋には一切なくて、ずーっと静かなのです。蒸気が漏れる時と言えば、火力が強すぎることで圧が高まった時に、安全機構が働いて空気を抜く時だけ。普通に圧をかけて調理をする分にはナニコレ本当に圧力鍋? ってくらい。なので、使っていて怖くないのですよ! ハイ、ネガティブ1つ解消。 次に、圧力調整が低圧、高圧、超高圧の三段階付いているのもポイント高いです。これがあることで、例えばデリケートな野菜を圧力調理するなら“低圧”、溶けて無くならない肉料理なら“高圧”で、といったように「食材」による使い分けができる。さらに、今日はちょっと「時間」が無い、なんて時には“超高圧”で一気に時間短縮、なんてことも可能なのです。そうした使い分けをミスしなければ、間違いなく美味しい料理がソッコーで仕上がります。ハイ、これであと2つのネガティブも解消しちゃったので、もう使わない手はないですよね。 ここのつまみを回すことで低圧、高圧、超高圧の三段階を切り替えることができる。僕は野菜もトロットロにする料理を作ることが多いので、総じて高圧を使うことが多いです。火にかけて内部に圧力がかかると、真ん中の丸い部分が上にせり出してきて、緑・黄・赤のラインで火加減が正しいかを教えてくれる。信号みたいでカワイイ。ちなみに信号と違って黄色がベストな状態。 この取っ手がまたエラく持ちやすいんですよね。ちゃんとカチッと閉まって圧力調理ができる状態だとグリーンのマークが出るので安心して火にかけられます。 開いているとこんな感じで赤のマークが出る。いやー、よく出来とるわ。 ちなみに鍋の底面はなんかボコボコしています。「ノボグリル」と呼ばれるこの凹凸があることで、材料をくっつきにくくして、焦げ付きも防止するんですねー。結構使い込んでいるのに、底面に焦げ付きが全く無いでしょ。