宮藤官九郎さん『あまちゃん』の次は「南三陸」 タコとけん玉で東北を元気にする仕掛け
■あまちゃんフィーバー
そんな宮藤さんが最近考えることは「自分らしい」支援の仕方。長く継続していくためには「自分のフィールドでできることをやっていかないと続かないんじゃないかなと震災から3年たって思います」という。そして、自分にとってそれは娯楽を提供することだという。 「『3.11』以降、震災をテーマにした映画やドラマがたくさん作られました。そんな中、自分らしいやり方を模索して行き着いたのが『あまちゃん』です。深刻な状況だからこそ、何より東北の方々が毎朝笑ってくれるのが一番だと思って。機会があれば、またそういう作品を作ろうかなと思います」 『あまちゃん』フィーバーは北三陸の盛り上げにつながった。例えば、ドラマの舞台となった岩手県久慈市を訪れる人が増え、東北各所をめぐるツアーが組まれた。今回のけん玉プロデュースをはじめとして「宮城でもそれができたらいい」と期待する。 「まだまだ先の話でしょうけど、石巻や南三陸が、全国的に『被災地』としてではなく『観光地』として認知されて欲しいです。僕に出来ることは限られていますが、東北の力になれればと思います」 ちなみに宮藤さんはけん玉はするのだろうか。「レコーディングの合間とかにやっていてなじみはあった。でも細かい技が1000いくつもあるなんて信じられない。3つくらいしか思いつかないですよ」。自然体の宮藤さんらしく笑いを誘った。