『フォールガイ』規格外アクションを支えた日本人スタントマン スーパー戦隊&エイリアンにも参加した浅谷康の奮闘
エイリアンを演じたのは日本人だった!
浅谷は『アクアマン/失われた王国』『ソー:ラブ&サンダー』『シャン・チー/テン・リングスの伝説』『ゴースト・イン・ザ・シェル』といったハリウッド大作にも数多く参加しており、SF映画『エイリアン:コヴェナント』では四足歩行の小型エイリアン・ネオモーフのモーションキャプチャーを務めた。 「当初は昔のように着ぐるみで撮影するはずでしたが、いろいろテストした結果、着ぐるみでは難しいということで、グレーのスーツを着て、モーションキャプチャーで後からCGのキャラクターを被せる形になりました。四つ足でたくさん走らなければならなかったので、プリプロダクションから専属のパーソナルトレーナーがついてくれて、ひたすらトレーニングしました」
スタントマンが主役の『フォールガイ』に参加した浅谷は、「スタントをやっていて良かった」と改めて実感していた。「世界中からスタントマンとして第一線で活躍する人たちが集まって、パワーレンジャーのように得意なジャンルを持った集団で1つの作品を撮ることができました。その一人になれたのはとても光栄なことです」
今後はスタントマンとしてはもちろん、ビジュアルエフェクトにも力を入れていきたいという浅谷。「最近はデジタルが発達しているので、ビデオコンテとかもCGで作ったりします。『フォールガイ』もCGと実写のハイブリッドです。僕もそちらにシフトしはじめています。これからは、デザインする側にまわって、若い人たちがもっとパフォーマンスできるような環境を作っていきたいと思います」と意欲を見せていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)