取り戻すべきは“自信”か 交代して入ったトロサールの決勝点で、気になるマルティネッリの序列 「彼は明らかにためらい、どうすべきか迷っている」
2試合連続でスタメンだが
プレミアリーグ第2節でアストン・ヴィラに2-0で勝利したアーセナル。昨シーズンダブルをくらった相手との試合だったが、強さを見せつけた。 [動画]途中出場のトロサールが決勝点 プレミアリーグ第2節アストン・ヴィラVSアーセナルのハイライト この試合GKダビド・ラジャのビッグセーブが光ったが、交代直後に決勝ゴールを挙げたレアンドロ・トロサールも素晴らしい活躍を見せた。今シーズンは、開幕から2試合スタメン落ちが続いていたトロサールが結果を出したのだ。 一方で、トロサールが結果を残したことで懸念されるのがガブリエウ・マルティネッリの序列だろう。ここ2試合はスタメン出場を果たしているものの、リーグ戦36試合で15ゴール5アシストを記録した22-23シーズンのような輝きを見せられていない。自身に代わって入ったトロサールが結果を残したことで、昨シーズンのようにスタメンを奪われる可能性もあるが、この試合を見ていた元マンチェスター・ユナイテッドのガリー・ネビル氏はマルティネッリを心配している。 「マルティネッリは試合で少し自信を取り戻す必要がある選手だ。前半は彼が私たちの目の前にいたから、私には本当に明白だった。ウィンガーが右サイドバックと対戦しているときに、私は何が嫌なのか気づいた」 「試合の序盤、パウ・トーレスとマティ・キャッシュに対してカウンター攻撃を仕掛けていた瞬間があった。右サイドバックの立ち位置に彼が走り込むことを望んでいるのに、ボールを持ったときに彼は明らかにためらい、どうすべきか迷っている。それが自信のなさなのか、信頼のなさなのか、あるいは安全策や慎重なオプションを取るべきだと考えているのか、私には判断できない」(英『Sky Sports』より) ボールを持った時にマルティネッリには迷いが見られると語り、「もっとケアと注意が必要」だと感じているという。マルティネッリのポテンシャルには疑いの余地はないが、ポジションを争うトロサールが結果を残すことで、自分に自信がなくなっているようにも感じられる。 アーセナルのレジェンドであるイアン・ライトは調子がいい時のマルティネッリの脅威は認めながらも、チームメイトとの連携面ではトロサールの方が優れていると語っている。 難敵アストン・ヴィラを相手に結果を残したことは大きく、試合後にはミケル・アルテタ監督もトロサールに称賛の言葉を送っている。ブライトンとの第3節ではトロサールにスタメンを奪われる可能性も考えられるが、マルティネッリは22-23シーズンの輝きを取り戻すことはできるのか。
構成/ザ・ワールド編集部