「やむにやまれぬ思い」 東・四條畷市長、公募候補の出馬断念を発表 3選出馬に含みも
任期満了に伴う大阪府四條畷市長選(12月15日告示、22日投開票)で、不出馬を表明している現職の東修平市長(36)が27日、大阪市内で記者会見を開き、自ら設立した政治団体「四條畷市民の力」による公募で後継候補に選んだ元国連職員の男性(38)が体調不良を理由に立候補を取りやめたと正式発表した。東氏は男性の出馬断念を「やむにやまれぬ思い」と語り、政治団体として今週中をめどに公募で最終選考に残った5人を含め別の候補擁立を探るなど一定の方針を決めるとした。 会見で東氏は、選挙準備を進めていた元国連職員の男性が今月25日に体調を崩して意識を失い、病院の診断の結果「命にかかわる心臓の疾患が見つかり、1カ月の安静と検査入院が必要になった」と説明。男性は今月23日から四條畷市各地で住民らとの対話会を5回開いたが、25日以降の予定をキャンセルしていた。 東市長は今年9月、2期8年で勇退すると表明。自ら設立した政治団体で民間求人サイトのエン・ジャパンを通じ、市長の後継候補を公募した。国内外から計209人(男性193人、女性16人)の応募があり、書類選考やオンライン面接を経て、10月26~27日に実施した最終面接で6人から後継候補を選出し、11月7日に元国連職員の男性が立候補すると発表していた。 東氏は市長選を「無投票にはしたくない」と強調し、別の候補が見つからなければ東氏が前言を撤回し、3選出馬する可能性に含みを残した。