長引く“米騒動”吉村府知事「備蓄米開放」要請も国は慎重姿勢のワケ… 気になる“米不足解消”の時期は?
新米の流通で「品薄は順次回復」
ただ、一部のスーパーなど小売店で米がいまだ品薄状態にあるのは現実的な問題である。一般の消費者が一番気にしているのは、「いつ米不足が解消するのか」だ。 これらについて、前出の農水省担当者は「いま現在、非常にご不便をおかけしているのは事実。それはしっかりと受け止めさせていただく」としながら、以下のようにコメントした。 「8月の南海トラフ地震臨時情報の呼びかけ以降、急激な販売量の増加がありました。 農水省としては、こうした一時的な短期的・一時的な供給の減少や地域的な偏りに対しては、備蓄米を放出するのではなく、しっかりと円滑な流通、供給を行っていただくよう、米業界への働きかけることで対処していきます。 現在、新米の流通はすでに始まっており、千葉県や茨城県など、主産県と呼ばれる県の米も店頭で確認できる状態です。 9月中には米の年間流通量の約4割が出回りますので、今の品薄の状況は順次回復していくと見込んでいます」 報道やSNS上で長く続いた“米騒動”だが、一日もはやく解消することを願うばかりだ。
弁護士JP編集部