洞窟から救出された“188歳”の仙人のような老人に、「その年齢はさすがにあり得ない…」の声
インドで、洞窟から非常に高齢に見える男性が救出された。その様子を映した映像がソーシャルメディアXに投稿され、男性が“188歳”だと説明されていたことから、大々的に拡散した。しかし多くのユーザーが、「さすがにこの年齢はあり得ない」と指摘。ファクトチェックで、誤情報であることが判明した。 【写真・動画】洞窟から救出された“188歳”の仙人のような老人
仙人レベル? 衝撃の年齢にネット騒然!
問題の映像には、とても痩せており腰布しか身に着けていない、ヨボヨボの老人が映っていた。若い2人の男性に助けられながら杖を突き、岩の上や段差を歩いたりする姿から、非常に高齢であることが分かる。 投稿には「このインド人男性は、洞窟で発見された。彼は188歳だと言われている。正気じゃない」と説明が加えられていた。投稿の表示数はあっという間に約3000万回越えを記録。映像に加え、衝撃的な年齢に驚いた人が多かったようで、大注目となった。
疑惑の声多し! ファクトチェックで素性が判明
Xのコメント欄には、「インドの典型的な62歳」「188歳なのに俺より髪の毛多い…」「ジョー・バイデン?」などの笑いを誘うコメントもあったが、「医学的に188歳まで生きるのは不可能」「出生証明書が見たい」「理想的な環境下でも120~130歳が限度だ」など、明らかに“188歳“という年齢に疑問を呈する人も現れた。 さらに、元の投稿にはコミュニティノートで背景情報が追加された。それによると、この老人は、インドのマディア・プラデーシュ州に住むシヤラム・ババというヒンドゥー教の聖人だということだ。188歳は誤情報で、インドのメディアでは110歳ぐらいだと報じられていると指摘している。このほかにも、いくつかのファクトチェック・サイトが同様の結論を出している。 メトロ紙によれば、コミュニティノートのリンク先の記事には、「10年間片足立ちという苦行を行った」「109歳になっても眼鏡なしで『ラーマーヤナ(ヒンドゥー教の聖典の一つ)』を読み、すべての仕事を一人でこなしている」など、シヤラム・ババに関する驚きのエピソードが紹介されている。