衆院選15日公示、短期決戦へ 山口1・3区には7人立候補予定【宇部】
第50回衆院選は15日に公示され、12日間の選挙戦の火ぶたが切られる。小選挙区の「10増10減」に伴う新区割りで実施される初めての選挙となり、山口新1区(宇部、山口、防府の3市)には4人、新3区(山陽小野田、下関など5市1町)には3人が立候補を予定している。投開票は27日。 衆院選は2021年10月以来3年ぶり。内閣発足から8日後の解散、26日後の投開票はいずれも戦後最短。自民党派閥の裏金事件後では初の総選挙で、政治の信頼回復への取り組みが最大の争点となる。 山口1区は、自民前職の高村正大さん(53)、立憲民主新人の坂本史子さん(69)、国民民主新人の野田陽志さん(48)、共産新人の三藤美智子さん(66)が立候補を予定。2期8年の実績を持つ高村さんに、3度目の挑戦となる坂本さん、国政初挑戦となる野田さん、三藤さんが挑む。 高村さんは、15日午前9時から山口市維新公園3丁目のJA山口中央支所の駐車場で第一声。陣営は「急な選挙になったがやれることはすべてやる」と話す。 坂本さんは、15日午前9時半から山口市の中央公園で第一声。「今までの活動を訴える時が来た。政権交代こそ真の政治改革という信念で戦う」と意気込む。 野田さんは「立哨、街頭演説などの頻度と密度を高め、やることをやりきりたい」と語る。出陣式は15日午前9時15分から山口市米屋町の山口銀行米屋町出張所前で行う。 三藤さんは、看護師時代に抱いた医療を通して世の中を良くしたい思いを胸に政治に挑む。第一声は15日午前9時半から宇部市明神町1丁目のフジグラン宇部前で。 3区は、自民前職の林芳正さん(63)に、日本維新の会新人の伊藤博文さん(55)と共産新人の吹上政子さん(69)が挑む構図が予想される。 岸田政権で外務大臣、内閣官房長官を務めた林さんは、選挙中も官房長官の職務があり、裕子夫人が代理を務める。15日午前10時半から下関市の海峡ゆめ広場で第一声。 伊藤さんは、少人数でで選挙活動を繰り広げる。「政治のあるべき姿を示し支持を広げたい」と語る。第一声は15日午前11時すぎから萩市椿東の松陰神社近くで。 吹上さんは、各地域を回り自らの政策を訴えてきた。「有権者と一緒になって日本を変えたい」と話す。出陣式は15日午前9時半から下関市役所前で。