波乱含みの特別国会:県関係議員が登院、重要ポスト7つに“野党”【新潟】
各党の思惑が交錯する中、第二次石破政権がスタートです。10月の衆議院選挙を受けた特別国会が招集され、当選を果たした県選出の議員が登院しました。県内すべての小選挙区で勝利した立憲民主党は、県選出の議員が衆議院の重要ポストに起用されるなど早くも攻勢に出ています。 【動画】波乱含みの特別国会:県関係議員が登院、重要ポスト7つに“野党”【新潟】 午前9時すぎ、県選出の議員で最初に姿を見せたのは、7回目の当選を果たした立憲民主党の西村ちなみ衆院議員です。 ■立憲・7期目 西村智奈美衆院議員 「やることがいっぱいあるので、少し早めにと思って…。」 10月の衆院選で与党が過半数を割り込む中、衆議院で17ある常任委員長ポストのうち7つが野党側に配分され、西村議員は法務委員長に内定。法務委員会では立憲民主党を含め、野党側が導入を目指す選択的夫婦別姓制度などの議論が進む可能性があります。 ■立憲・7期目 西村智奈美衆院議員 「進めることができなかった課題が、本当にたくさんあるところ。選択的夫婦別姓制度については、野田代表から想いがあると伺っているので、それらを含めて取り組んでいきたい。」 その法務委員会で筆頭理事に指名されたのは、落選を乗り越え3年ぶりにバッジを付けた立憲民主党の黒岩宇洋さんです。 ■立憲・4期目 黒岩宇洋衆院議員 「少し肩も休んでいたが、最初から全力投球をしないといけない。選択的夫婦別姓は、経済界含めて日本人は多くの人が望んでいるし、世界標準ではもっとも遅れた男女のジェンダー。選挙で直近で受けた声をぶつけていくことが野党、筆頭理事の仕事。」 黒岩さんに敗れ、比例で復活した自民党の斎藤洋明衆院議員。県内の小選挙区で、15年ぶりに自民党が全敗したことを受け、党の立て直しを喫緊の課題にあげます。 ■自民・5期目 斎藤洋明衆院議員 「本来、国民の皆さんが求めているのは物価高対策はじめ、景気・経済・生活対策だが、その大前提として自民党自身が政治とカネの問題を改革しないといけないことは当然。斎藤に投票してよかったと思ってもらえる成果を出したい。」 イメージカラーの黄色いスーツで登場したのは、約6万票の大差で8回目の当選を果たした立憲民主党の菊田真紀子衆院議員。常任委員長ポストのひとつ、懲罰委員長に内定し、「今後も政治改革を進める」と決意を語ります。 ■立憲・8期目 菊田真紀子衆院議員 「自民党一強の長期的な政権が続いて膿がたまって、その象徴として政治のカネの問題が出た。まずは、政治資金規正法の改正をはじめとする政治改革を、立憲民主党が先頭に立って断行したい。」 新潟5区で与野党一騎打ちを制した立憲民主党の梅谷守衆院議員も、「クリーンな政治を実現してほしいという地元の声に応えたい」と、表情を崩しません。 ■立憲・2期目 梅谷守衆院議員 「よりやらねばならないことが具体的になっているので、その意味では違う。地元の一番の本質的な課題である地方と都市の格差の是正、変えられるように頑張りたい。」 そして、来年夏に控えるのが、次なる決選『参議院選挙』です。 衆院選では、裏金問題の影響もあって議席を伸ばした立憲民主党。自民党への逆風は、このまま続かないのではという声もあり、野党共闘が勝利への大きなカギになるとみられます。 ■立憲・2期目 米山隆一衆院議員 「(野党共闘)の形を維持しつつ、情勢の変化に合わせる柔軟さ、柔軟な体制を作っていきたい。(来夏まで)10カ月くらいの双方の国会運営が評価される選挙になると思うので、そこで勝てるように国会を頑張る。」 比例単独で2回目の当選を果たした自民党の国定勇人衆院議員は、家族とともに登院。時折、笑顔も見られましたが、信頼回復へ気を引き締めます。 ■自民・2期目 国定勇人衆院議員 「これだけ根強い不信感を払しょくし切れないままでいるので、できれば年を越す前に一定の納得いただける材料を提示しないといけない。」 そして午後、30年ぶりの決選投票を経て、自民党の石破茂総理が指名されました。与党が過半数割れの中、どう政権を運営していくのか。野党側、県選出議員の動きにも注目です。