大谷翔平超え? 賞金1億3700万円をかけたKEIRINグランプリ 30日いよいよ出走
年末の風物詩「人力最速王決定戦」 KEIRINグランプリが今年も12月30日、東京の立川競輪場で行われます。19日にはコロナ禍を乗り越えて、4年ぶりに出場選手がタキシード姿で勢ぞろいして、記者会見と前夜祭が華々しく行われました。 【画像】“競輪の日”によみがえる特別映像 世界の競輪王・中野浩一に大興奮! 注目はなんといってもその賞金額。今年は副賞込みで1億3700万円が優勝した「2023年の人力最速王」に贈られます。この賞金がどれくらいすごいかというと、話題になったメジャーリーグ・大谷翔平選手のドジャースへのFA移籍による契約金は10年7億ドル。日本円に換算して1050億円とも言われました。 たとえばこの額を年間162試合で10年間、1試合の平均試合時間を2023年シーズンの2時間40分として計算すると、1試合あたりの給料は約6480万円。分給にすると約40万5000円になります。1分で40万円と、もはや瞬時に理解できないほど異次元の数字ですが、これがKEIRINグランプリとなるとさらにすごいのです。 KEIRINグランプリは2825mを4分10秒ほどで走りきり優勝が決まります。1億3700万円が4分10秒で決まるのですから、分給に換算すると約3288万円。大谷選手の80倍!なんとも年末にふさわしい夢のあるレースじゃないですか。 このレースに出場できるのは、2200名近い競輪選手の中で年間成績上位の9名のみ。しかも今年は話題も盛りだくさんで、いろいろな記録がかかる見逃せないレースとなっています。 たとえば1番車となった古性優作選手は、優勝すれば昨年脇本雄太選手が達成し「当面破られないのでは」とまで言われた年間獲得賞金3億584万2300円を超える、年間史上最高額を更新します。その脇本選手は大けがから復活し、昨年優勝した時と同じ9番車となりました。 2番車の佐藤慎太郎選手は優勝すれば史上最年長47歳での優勝となります。会見では「60歳までS級。70歳まで現役」と力強く宣言しました。さらに、6号車山口拳矢選手は父、山口幸二さんが2011年にグランプリ制覇を果たしており、優勝すれば史上初の親子グランプリ制覇となります。 2023年人力最速の栄誉を勝ち取るのは果たして誰か。1秒ごとに55万円が積み上げられていく夢のKEIRINグランプリ。12月30日は時速70キロ近いスピードで風を切り、真冬のバンクを熱くする人力最速の選手たちの走りに注目です。 【各選手コメント】 1号車 古性優作(100期・大阪) 脇本さんの後ろで。今年もワンツーを決めたい 2号車 佐藤慎太郎(78期・福島) (新山)響平に任せます。ファンの声援と家族の支えを胸に走る 3号車 松浦悠士(98期・広島) (清水)裕友に任せたい。裕友が得意なバンクなので 4号車 眞杉匠(113期・栃木) 単騎で頑張ります 5号車 深谷知広(96期・静岡) (隣の山口に話しかけてから)ついてくれないと言うので単騎で(笑) 6号車 山口拳矢(117期・岐阜) 深谷さんが移籍しちゃったので一人で頑張ります 7号車 清水裕友(105期・山口) 松浦さんの前で精一杯。無欲で 8号車 新山響平(107期・青森) お世話になっている佐藤慎太郎さんの前で。ワンツーできるように 9号車 脇本雄太(94期・福井) 古性くんの前で自力。昨年もこの車番で優勝できたので、今年も