フロム・ソフトウェアの宮崎英高、『ELDEN RING』の難易度を下げるとゲーム自体が台無しになってしまうと語る
『ELDEN RING』のDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」にはフロム・ソフトウェア史上もっとも手強いボスたちが登場するようだが、それは難易度を下げると「ゲーム自体が台無しになってしまう」からだとディレクターの宮崎英高が語った。 「ELDEN RING」画像・動画ギャラリー フロム・ソフトウェアの作品は難易度が高いことで有名だが、『ELDEN RING』の販売本数が2500万本を突破したことを受け、ビデオゲームの難易度にまつわる話題が盛り上がりを見せている。開発元に対して難易度を下げたりさまざまな難易度を追加したりするよう求める声が上がるなか、宮崎は絶えずプレイヤーを追い込むことを追求する理由を明らかにした。 「本当に世界中の人に本作をプレイしてもらいたいのであれば、どんどん難易度を下げていけばいいのですが、それは適切なアプローチではありませんでした」と宮崎The Guardianに語っている。 「そういうアプローチをとっていたら、このような作品にはならなかったと思います。プレイヤーがこうした困難を乗り越えて得た達成感は、ゲームを体験する上で欠かせないものだからです。難易度を下げれば、ゲームからそうした喜びを奪うことになりますし、私からすればゲーム自体を台無しにするのではないかと思います」 「SHADOW OF THE ERDTREE」は2024年6月21日に発売されたばかりだ。発売に先立ち、宮崎はプレイヤーが耐えられると思われる限界に挑戦し、手強いボスを登場させていると語っていた。実際、DLCにアクセスするだけでも難しく、事前に特定のボスを倒さなければならない。 DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」はIGN JAPANのレビューにて8点を獲得。「バラエティ豊かな新武器種や魔法、手強くも心地よいボス戦という魅力は見過ごせないが、明らかに足りていない新規のザコ敵と無駄に広いと言えるエリアなど完成度の低さも散見される」と評している。
Ryan Dinsdale
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