「家の掃除が心臓疾患のリスクを減らす可能性がある」と米科学で証明!他にも実践しやすい心臓疾患リスクを下げる方法を紹介
歩いたり、家事をしたりするだけで、一般的な心臓疾患のリスクを減らせるって本当なのかな? 最新の研究は、その答えを「イエス」と示している。アメリカ心肺血液研究所(NHLBI)によると、アメリカでは200万人以上が不整脈を引き起こす心房細動を抱えており、治療を怠ると、脳卒中や心不全といった命に関わる深刻な合併症を引き起こす可能性がある。 【写真】スクワット300回以上分の消費も可能!? 最もカロリーを消費する5つの家事 では、歩くことで一体どうやって心房細動のリスクを減少できるというのだろう? アメリカ版ウィメンズへルスから、その研究結果の内容をみていこう。 ※この記事はアメリカ版ウィメンズヘルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。
この研究でわかったこと
11月16日にアメリカ心臓協会(AHA)の年次総会で発表されたこの研究では、NYUラゴーン・ヘルスの研究者たちが、6,000人以上のアメリカ人男性と女性の健康状態をFitBitを用いて追跡調査したところ、週あたりの身体活動量が多い人ほど、心房細動を発症するリスクが低いことを発見したという。 この研究参加者のうち、週2.5~5時間の身体活動を平均して行っていた参加者は、心房細動を発症するリスクが60%低かったそう。ちなみにこれは、アメリカ心臓協会が推奨する最低の運動量。さらに、週5時間以上の身体活動を行っていた参加者たちは、同リスクが65%減少していたとのこと。
歩くことで心房細動リスクを減らせるの?
この研究によれば、その答えはイエス。研究者たちは、早歩きや家の掃除、水泳、ジョギングなどの中強度から高強度の運動が、心房細動のリスクを減少させることを発見した。 「この研究結果は、 心房細動やその他の心疾患を予防するためにマラソンを始める必要はないことを明確に示しています」と話すのは、この研究の主任著者であり、ニューヨーク大学グロスマン医科大学院医学部の助教授であるショーン・ヘフロン医学博士。「適度に体を動かし続けるだけで、その積み重ねが長期的には、心臓の健康維持における偉大なメリットにつながるのです」