松井裕樹「汚いマウンドで投げるのが仕事」 雨で遅延も苦にせず日本人最多タイ2勝目
◆米大リーグ ドジャース3―6パドレス(14日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) パドレス・松井裕樹投手(28)が14日(日本時間15日)、カブス・今永昇太投手(30)に並ぶ今季日本人最多の2勝目を挙げた。 3―3の6回2死一塁で登板。左のアウトマンに対し、4球連続でスプリットを投げ込み、三飛に仕留めると、その直後、7回1死満塁で5番・プロファーが決勝の3点二塁打を放ち、松井に白星の権利が舞い込んだ。背番号1は7回も続投。2死からベッツを投直に打ち取るなど、3者凡退の完璧な投球を披露した。1回1/3を無安打無失点と好投し、5試合連続無失点。10試合を終えて防御率0・93となった。 「運がいいのは悪いことじゃないと思うので。ありがたいですけど、(白星は)先発投手につくのが一番だと思うので。今後そうなってほしいなと思います」と謙虚に振り返った。 1年目ながら救援陣の中で存在感を示す松井。「いろいろ修正を加えながら、フォームだったり調整しているので、それがちょっと形になりつつあるかなと思ってますし。まだまだ初対戦な(打者が多い)ので、相手も自分の軌道を知らないと思いますし、どんどん強気にストライクゾーンに投げていけたらと思います」と胸を張った。 この日は雨のため、試合開始が36分遅延。いつもよりぬかるんだマウンドに苦戦する投手も多く、ドジャース投手陣の14与四球は米メディアによると球団62年ぶりだった。それでも、松井は「掘れてるマウンドとか汚いマウンドで投げるのが僕たちの仕事なので。あるものでやるしかないので、何とかその場の状態でやるしかないので。何とかゼロでいけて良かったです」と頼もしかった。
報知新聞社