少林に没頭するロシアの弟子たち 中国
【東方新報】少林拳で有名な中国・河南省(Henan)の仏教寺院・嵩山少林寺(Shaolin Temple)が、2週間の集中プログラムのために101人のロシア人弟子を受け入れている。 今年はモスクワ少林文化センター(Moscow Shaolin Culture Center)が主催するこのプログラムの第9回目である。参加者は16歳から72歳までの幅広い年齢層で、河南省にある歴史的な寺院で少林功夫(カンフー)を学び、禅仏教の実践に没頭し、日常生活を体験する。 少林寺で開催されるこのプログラムには、16歳のソフィア・ステパノワ(Sofia Stepanova)さんも参加しています。彼女は寺院の美しさに心奪われ、武術の技術と中国語能力の向上を望んでいる。「少林寺は美しく、ここで新しいことを学べて楽しいです。この旅行での目標は武術を学び、中国文化を深く理解し、長年学んできた中国語を使ってみることです。ここでの食事や伝統、習慣、人びと、そして町や都市など、すべてが素晴らしいです」と語る。 プログラムを主催しているモスクワ少林文化センターのディレクター、56歳の釈延彬(Shi Yanbin)氏は、「参加者は中国文化と少林功夫の愛好家たちです。彼らは四つのクラスに分かれ、私は約30人を指導しています。少林功夫、書道、禅の実践を教えています。通常、参加者は朝4時に起き、夜11時頃に就寝します。少林寺は夜非常に静かで、それが彼らが心の平和を見つけるのに役立っています」と説明した。 釈氏は20年間モスクワに住み、彼が勤めるセンターには2000人を超えるロシア人弟子や信者がいる。そのうち40パーセントが子供や若者だ。「中国の近年の発展により、私はより強い文化的自信を持つようになりました」と話す。 少林寺は河南省登封市(Dengfeng)にある嵩山山脈に位置し、北魏王朝の時代に建立された。中国功夫と禅仏教の発祥地として認識されており、2010年には国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録された。現在の住職は釋永信(Shi Yongxin)である。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。