戦力アップ失敗!? J1夏の補強評価ランキング14位。驚きの新戦力獲得! 残留ギリギリも、補強最小限の理由は?
毎年サッカー界を賑わす移籍市場は、世界はもちろん日本でも盛り上がりを見せる一大行事だ。多くのファンが一喜一憂するこの期間は、その年のクラブの成績を左右する大事な時期となる。今回は、先日閉幕した夏の移籍市場で的確な補強を成功させたJ1クラブをランキング形式で紹介する。(文:Nobuya Akazawa|J1全部見るマン)
14位:湘南ベルマーレ 【IN】 • ルイス・フェリッピ[OFIクレタ(ギリシャ)/新加入] • 上福元直人[川崎F/新加入] 【OUT】 • 柴田壮介[いわき/期限付き] • 富居大樹[水戸/期限付き] • 杉岡大暉[町田/期限付き] • ディサロ燦シルヴァーノ[山形] FC町田ゼルビアに期限付き移籍した杉岡大暉は、畑大雅の台頭もあって出場機会を減らしていた。畑が復帰し、小野瀬康介も左ウイングバックでプレーできることを考えると、杉岡の移籍は納得できるものだが、チームにとって痛手であることも間違いないだろう。湘南ベルマーレには、これまでに積み上げてきたものがあり、それがここのところの好成績につながっている。これが夏の補強が少なかった理由の1つでもあるはずだ。 GK上福元直人の加入は驚きだったが、チームとしてボール保持の局面をさらに突き詰めていくという補強の意味は理解できる。しっかりと最後方からボールをつなぐことのできるGKの存在により、湘南はピッチ上で常に+1を作り出すことができるようになった。センターバック(CB)の押し上げやポジションの取り直しのための時間を作る意味でも、上福元の加入は大きな意味がある。 ルイス・フェリッピの加入は、シンプルに高さをもたらすものとして、クロスのターゲットマンとして期待がかかる。人数をかけながら丁寧に押し込むことができるようになった今だからこそ、フェリッピの高さが活かされる場面も多くなるはずだ。明確なターゲットができることで、ルキアンや鈴木章斗、福田翔生といった他のFWの得点チャンスも広がる。あと1歩のところで勝利を逃すことが多い湘南だからこそ、新たな切り札への期待は大きくなる。
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