ジョージア市民「ロシアと闘うとき」 連夜の反政権デモ、広がる混乱
南コーカサスの旧ソ連構成国ジョージアで14日、与党候補が選ばれた大統領選への抗議デモが行われ、親欧米派の市民が深夜まで大通りを埋めた。ジョージアは欧州連合(EU)加盟候補国だが、親欧米派は与党を「親ロシア派」と批判して抗議活動を連日続けている。混乱収束の見通しは立っていない。 【写真】ウクライナへの派遣に備え、北朝鮮の兵士がロシアの装備を身につけている様子が映っているとされる動画=ウクライナ当局提供 大統領選は同日、議会議員らが投票し、与党「ジョージアの夢」が擁立した元サッカー選手のカベラシビリ氏が当選した。ロイター通信によると、「欧米の情報機関がジョージアをロシアと戦争させようとしている」と繰り返し発言している人物だという。 親欧米派は、同日朝から議会周辺で抗議活動に集まった。友人と参加した学生のナタさん(20)は「選挙結果は認められない。いまは闘うときだ。与党、そしてロシアと」と訴えた。
朝日新聞社