AKB48最後の1期生・峯岸みなみ、今、あらためて注目したい“地味力”
「卒業」もそろそろ話題に
いまは、「いつ卒業するのか」が話題にのぼるようになった。ツイッターなどの投稿を見ても、メンバーとの写真では、後輩たちを可愛がるよき先輩、といったシーンが多い。かつて高橋みなみも、 「みぃちゃん(峯岸)は子どもの部分と大人の部分があって、その大人の部分にたくさん支えられた」とコメントしたことがあった。ひっそりと積み重ねてきた実直さが、人を支え、自分を支えるのだろう。 大所帯のグループには、学校のクラスのように、さまざまなキャラクターがいる。峯岸のような、際立って目立つわけではないけれど、地味にがんばっていて、それなりにファンもいて……そんな子が、卒業後、何かのきっかけで華やかな成功をおさめることもある。 昨年出版したフォト&エッセイ「私は私」(竹書房)の中で、峯岸はこんなふうにつづっている。 「私は人と比べられたくない。だけどAKB48は、それを許してはくれない」「毎日同じように一生懸命やってきて、格差が生まれた」「もっと可愛く生まれたかった。もっと人気が欲しかった」 峯岸みなみの”地味力”が花を咲かせることに期待したい。 (文・写真:志和浩司)