児童が案山子(かかし)作り 地域住民との交流深め 稲作への理解を/岡山・津山市
弥生小学校=岡山県津山市大田=で6日、かかし作りの体験授業が行われ、2年生(70人)と5年生(64人)が地域のお年寄りたちに教わりながら励んだ。 【写真】関節部分を動かしてポーズをつくる児童
同校の2、5年生は毎年地域の水田を借りて田植えなどを行い、住民たちと交流を深めながら稲作の大変さや食の大切を学んでいる。その一環としてスズメの食害から守る昔ながらの手法についても理解を深めようと3年前から恒例で取り組んでいる。
この日は大田北陵老人会の8人が指導にあたり、5年生は1学期に考えたデザイン案を元に、複数のパーツを組み合わせて関節部分を動かせるようにしたかかしの製作に挑戦。グループごと役割を分担し、ペットボトル数本を支柱に巻き付けるほか、針金を通して2本をつなげるなどして、胴体や手足を作り、最後は頭部を取り付け、服を着せて完成させた。
このうち5年2組(32人)は鬼と音楽家・ベートーベンをモデルにしたユニークな2体を仕上げた。行本凛太郎君(10)は「作り方はちょっと複雑で苦労したけど、地域の人たちと力を合わせてとっても良いのができたからうれしい」と笑顔で話していた。
このほか、2年生は木製の棒を組んだ簡易的なものを製作。完成品は来週中に同老人会メンバーが管理する北陵中学校近くの田んぼに設置する予定。
津山朝日新聞社