【名手の名言】グレッグ・ノーマン「敗れたからといって、人生が終わったわけじゃない」
レジェンドと呼ばれるゴルフの名手たちは、その言葉にも重みがある。今回はホワイトシャークのニックネームで人気を博したグレッグ・ノーマンの言葉を2つご紹介!
「敗れたからといって、人生が終わったわけじゃない」
帝王ジャック・ニクラスをして、次代を担うのはこの男だと言わしめたグレッグ・ノーマン。しかしその実力とは裏腹に、悲運の名選手という印象が強い。 メジャーでの2位が8回もある。1986年の全米プロではボブ・ツエーのバンカーショットがカップインして2位。87年のマスターズはプレーオフで、ラリー・マイズのミラクルチップインバーディに涙を呑んだ。 96年のマスターズでも、初日コースレコードを達成し、3日目を終え2位に6打差をつけ首位を快走していたが、最終日に78を叩き、優勝したニック・ファルドに5打差をつけられる大惨敗。 表題の言葉はこのマスターズのあとにコメントされた。「俺はまだ終わってはいないぞ」という決意表明にもみえたが、この後、メジャーでは優勝争いに絡むことはなかった。 いや、2008年の全英オープンでは初日首位に立ち、復活かと騒がれたが、時すでに遅し(結果は3位タイ)。 “ホワイト・シャーク”のニックネームで、強かった。剛の者だった。米ツアーで20勝。世界各国で70勝。86年は、4大メジャーをすべて最終日・最終組で回り、世界ランキング1位を通算331週保持した実績も持つ。しかしメジャー勝利は全英オープン2勝にとどまった。記録より記憶に残る選手だったといえよう。 しかし後にビジネスの世界で辣腕を振るい、実業家として成功を収めている。まさに表題の言葉の通りと相成ったわけだ。 ■グレッグ・ノーマン(1955年~) 豪クイーズランド州出身。76年プロ入り。アジアサーキットからキャリアアップし、83年米ツアー参戦。ホワイト・シャークのニックネームで一世を風靡した。米ツアーでの成績は20勝にとどまったものの、世界各地で70勝。日本でも3勝している。メジャー勝利は86年、93年の全英オープンで2勝。86年にはすべてのメジャーを最終組・最終組で回り、世界ランキン