【映画大賞】石原裕次郎賞「ラストマイル」塚原あゆ子監督、野木亜紀子さん脚本、新井順子P“三銃士”
<第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞(日刊スポーツ新聞社主催、石原音楽出版社協賛)> 【写真】「ラストマイル」で石原裕次郎賞を受賞した塚原あゆ子監督 興収約60億円の大ヒットとなった「ラストマイル」(塚原あゆ子監督)が、石原裕次郎賞に輝いた。27日に日刊スポーツ公式YouTubeチャンネルでプレミア配信された特別番組内で発表された。 「ラストマイル」は、世界規模のショッピングサイトから配送された段ボール箱が爆発する、連続爆破事件を壮大に描いた。日常生活に欠かせなくなった通販をテーマに、運送会社と委託ドライバーを絡めて、女性の生き方など社会性も織り込んだ。2018年のTBS系ドラマ「アンナチュラル」、20年の「MIU404」を手がけた塚原あゆ子監督、脚本の野木亜紀子さん、そして新井順子プロデューサーの“三銃士”が組み、初の映画に挑戦して大ヒットにつなげた。 ▽塚原あゆ子監督の受賞コメント このたびは、素晴らしい賞をいただきまして、本当にありがとうございます。作品は2年前に撮られたものですが、もっと長く「アンナチュラル」、「MIU404」と同じチームでつくった作品が、たくさんの人に応援いただき、楽しんでいただけたんだとしたら、すごくうれしいとキャスト、スタッフ一同、思っています。 この作品ができる前から、一緒のスタッフですが、まずは彼らに心からの尊敬と感謝を申し上げたいと思います。ドラマーシーズンのときからお手紙だったり、メールをいただき、それが励みになっています。ありがとうございました。 ◆塚原あゆ子(つかはら・あゆこ)千葉大文学部を卒業し、97年に木下プロダクション(現TBSスパークル)に入社。05年「夢で逢いましょう」で初めてドラマ監督を務め、「下剋上球児」(23年)「海に眠るダイヤモンド」(24年)など数々の人気作品を手がけた。18年「コーヒーが冷めないうちに」で映画監督デビュー。21年に「MIU404」の演出で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。 ◆ラストマイル 流通業界最大のイベント“ブラックフライデー”の前夜を発端とする連続爆破事件が発生する。巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナ(満島ひかり)は、チームマネジャーの梨本孔(岡田将生)と事態の収拾にあたる。