侍ジャパン、松田宣浩さんを打撃コーチ、能見篤史さんを投手コーチに招聘へ WBC連覇へスタッフ強化
野球日本代表「侍ジャパン」が2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ向けてコーチングスタッフを強化する。ソフトバンク、巨人で活躍した松田宣浩さん(41)を打撃コーチに、元阪神、オリックスの能見篤史さん(45)を投手コーチに、招聘(しょうへい)することが24日、分かった。 昨秋の井端ジャパン発足後、首脳陣は金子誠ヘッドコーチ、村田善則バッテリーコーチ、梵英心内野守備・走塁コーチ、亀井善行外野守備・走塁コーチ、吉見一起投手コーチの5人で編成。次のWBCではコーチ陣の枠を増やせるため、選手としてWBCを経験している松田さんと能見さんに白羽の矢を立てた。 通算1832安打、301本塁打の松田さんは、2013年と17年のWBC、15年と19年のプレミア12に出場。17年のWBCでは当時の小久保裕紀監督にチームのまとめ役を託され、チームを引っ張った。井端監督とは亜大の先輩、後輩の間柄。現役時代は「熱男」のパフォーマンスでおなじみの明るいキャラクターで、侍ジャパンを活気づけてくれるはずだ。 能見さんは先発、救援の両方で経験豊富。13年のWBCにも出場し、井端監督とも共闘した。21、22年にはオリックスで兼任コーチを務め、絶対的エースだった山本(ドジャース)や、伸び盛りの宮城らをサポートするなど、指導力を評価されている。 来春3月に開催される強化試合、オランダ戦から井端新内閣がスタート。次のターゲットとなる「WBC連覇」へ、井端新内閣が抜かりなく準備を進めていく。 ▼松田宣浩(まつだ・のぶひろ) 1983年5月17日生まれ、滋賀県出身の41歳。中京高(岐阜)、亜大を経て、05年の大学・社会人ドラフト会議で希望入団枠によりソフトバンクに指名され、プロ入り。23年に巨人へ移籍し同年限りで引退。通算は1922試合の出場で打率2割6分5厘、301本塁打、991打点。ベストナイン1度、ゴールデングラブ賞8度。 ▼能見篤史(のうみ・あつし) 1979年5月28日生まれ、兵庫県出身の45歳。鳥取城北高、大阪ガスを経て、04年のドラフト会議で自由獲得枠により阪神に指名されプロ入り。12年に最多奪三振のタイトルを獲得。21年と22年はオリックスで選手兼任コーチ。22年限りで引退して退団。通算は474試合に登板、104勝、93敗、4セーブ、57ホールド、防御率3・35。
中日スポーツ