コメ兵が「ロデオドライブ」運営会社を子会社化、取得額約42億円
コメ兵ホールディングス(以下、コメ兵)が、9月25日に開催された取締役会において、ブランド品の販売を行う「ロデオドライブ」を運営するアールケイエンタープライズの全株式を取得し子会社化することを決議した。アールケイエンタープライズの子会社化に伴い、アールケイエンタープライズの子会社であるRODEO DRIVE JAPANの全株式も合わせて取得する。取得額は約42億円で、株式譲渡実行日は10月23日を予定している。なお、アールケイエンタープライズの新代表取締役社長には、コメ兵で常務取締役執行役員を務める沢田登志雄氏が就任する。
アールケイエンタープライズは、ブランドリユースおよび質業を営む会社として1954年に横浜で創業。ブランド品の販売・買取り・質を行うロデオドライブを神奈川県を中心に国内8店舗、海外1店舗を展開しているほか、国内有数の法人向けオークション「RK オークション」も運営している。特に、自社で時計修理工房を所有するなど、時計商材に精通することで知られている。 コメ兵は、2024年5月に将来的な「ブランドリユース売上高世界 No.1」を見据えた中期経営計画「Beyond the 80th year milestone」を策定。計画の最終年度にあたる2028年3月期では、売上高2500億円、営業利益150億円を目指している。中期経営計画では、成長戦略の1つとしてM&Aによる事業拡大を打ち出しており、今回の子会社化は同戦略に沿った投資の一環となる。コメ兵は、アールケイエンタープライズを迎えることで神奈川エリアを中心とした買取・小売や、オークション事業の拡大に伴う法人チャネルの強化、相場が不安定な時計商材における相場対応の高度化に期待。アールケイエンタープライズが持つ経営資源を最大限に活かし、コメ兵の更なる成長と企業価値の向上を目指す。