ECBのラガルド総裁、6月利下げを示唆-インフレ抑制を強く確信
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、消費者物価の急激な伸びはおおむね抑制されたとの認識を示し、6月に利下げがあり得ることを示唆した。
ラガルド総裁は21日に放送されたアイルランドのRTEワンとのテレビインタビューで、「入手するデータがわれわれの確信度合い、すなわち当局の目標、使命、義務である中期的に2%のインフレ目標を達成することへの確信度合いを強めるなら」、6月6日の政策決定会合で行動を起こす「可能性は高い」と語った。
総裁は「ECBがインフレを抑えていると強く確信している」とし、「来年と再来年に関するわれわれの予測は目標には届かないとしても、目標に極めて近づきつつある。従って抑制の局面に入っていると確信している」と述べた。
ECBは次回の会合で、中銀預金金利を過去最高の4%から0.25ポイント引き下げると見込まれている。
ユーロ圏のインフレ率は、4月こそ2.4%上昇と前月と同じ伸びになったものの、ピーク時から大幅に鈍化してきた。
原題:ECB’s Lagarde Sees June Rate Cut With Inflation ‘Under Control’(抜粋)
--取材協力:Constantine Courcoulas.
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Jennifer Duggan, Olivia Fletcher