任天堂、通期営業益予想3600億円に下方修正 スイッチ計画引き下げ
Ritsuko Shimizu [東京 5日 ロイター] - 任天堂は5日、2025年3月期の連結営業利益予想を4000億円から3600億円(前年比31.9%減)に下方修正した。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」のハードウエア・ソフトウエアの販売計画を修正したため。修正後の会社計画は、IBESがまとめたアナリスト23人のコンセンサス予想の平均値3914億円を下回った。 ハードウエアは期初予想に対して100万台減の1250万台、ソフトウエアは500万本減の1億6000万本とした。上期の実績を踏まえて修正したが、下期の見通しは変えていない。古川俊太郎社長は会見で「9月から3カ月連続で新作のソフトを出す。ハードに関しては、新規の需要と複数台需要の両方を購入につなげていけるような取り組みを進めていきたい」と述べた。 スイッチの後継機について、古川社長は「今期中にアナウンスする方針に変わりはない」と述べるにとどめた。 売上高と営業利益は下方修正したものの、経常利益・純利益見通しは据え置いた。受取利息や持ち分法投資利益など営業外損益でプラス方向の見直しを行ったため。 前提為替レートは1ドル=140円、1ユーロ=155円で変更はない。