高校生の娘がいます。東京都に住んでいるのですが、東京都独自の奨学金があるって本当ですか?
国公立や私立を問わず、高等学校(中等教育学校の後期課程・特別支援学校の高等部も含む)・高等専門学校・専修学校(高等課程・専門課程)に在学している方で、保護者(税法上の扶養者)が貸付開始日の月の初日に共に都内に住んでいる場合、東京都育英資金貸付事業の対象になるかもしれません。 ▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説
東京都育英資金貸付事業の要件
本人に勉学の意欲があり、経済的な事情により修学が困難なこと。給付制を除き、同種の奨学金の利用がなく、また同一学種等で過去に東京都育英資金の利用がないこと(つまり、東京都育英資金の利用は一生に一度だけ)。 大学院に在学したことなく、返還期間の末日に満65歳を超えていないこと。そして、申込時に1人(第一保証人)、貸付終了時に1人(第二保証人)、2人の保証人が必要になります。 第一保証人は、東京都育英資金貸付事業を利用する生徒を扶養する父か母が原則です。また、第二保証人は父母とは別の方がなります。 なお第二保証人には、未成年者でなく、借用証書提出時に職に就いていて、独立して生計を立てていること、また貸付終了日に満65歳を超えていないこと、という要件があります。
東京都育英資金貸付事業の貸付額
東京都育英資金貸付事業の貸付額は学校種別ごとに定められています。いずれも月額です。 高等学校、専修学校高等課程の生徒・・・国公立:1万8000円 私立:3万5000円 高等専門学校の学生・・・国公立:1万8000円 私立:3万5000円 専修学校専門課程の学生・・・国公立:4万5000円 私立:5万3000円 なお、貸付期間は「4月から修業年限の終了する月まで」となっています。しかし、実際には4~8月までの5ヶ月分が8月の下旬にまとめて振り込まれて、貸付が開始されます。以降は、毎月の振込みとなります。
申込方法
現在、在学している学校から「東京都育英資金貸付申込書」などを受け取り、必要書類をそろえて学校に提出します。申込期間は学校が決めています。4月半ばから1ヶ月程度となっています。 なお、申し込めば必ず東京都育英資金貸付事業を利用することができるわけではありません。奨学生選考委員会を経て、8月上旬に学校を通じて利用の可否が知らされます。