広島国税局は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2024年分の路線価（1月1日現在）を公表した。山口県内では、3864地点（標準宅地）ある調査地点の平均変動率は0・6％で、3年連続で上昇した。 　県内11税務署のうち、管内の最高路線価が上昇したのは下関、徳山。宇部、山口、萩、防府、光、柳井、厚狭は横ばい、岩国、長門は下落した。 　全体の調査地点のうち1291地点は上昇、2124地点は横ばい、449地点は下落。山口税務署によると、下関市のJR下関駅周辺の商業地や住宅地、山口市のJR新山口駅北側の商業地、周南市のJR徳山駅周辺の商業地などで上昇地点が多くみられたという。 　県内の最高路線価は26年連続で下関市竹崎町4丁目の「下関駅東口駅前広場」。1平方メートル当たり19万5千円で、2015年ぶりに上昇した。 　県庁所在地の山口市の最高路線価は、小郡黄金町の「県道山口阿知須宇部線通り」。1平方メートル当たり14万5千円で前年と同額だった。都道府県庁所在地別の最高路線価の順位は全国43位で、前年と変わらなかった。 ◇県内11税務署管内の最高路線価◇ 　　　　　　　　　　　所在地　　　　　　　　　　最高路線価 増減率 下関市竹崎町4丁目　　下関駅東口駅前広場　　　 195（190）　2．6 宇部市常盤町1丁目　　常盤通り　　　　　　　　　66（66）　　 0．0 山口市小郡黄金町　　　県道山口阿知須宇部線通り 145（145）　0．0 萩市土原　　　　　　　国道191号通り　　　　 　40（40）　　 0．0 周南市銀座1丁目　　　徳山駅北口駅前広場　　　 120（115）　4．3 防府市中央町　　　　　市道大林寺協和線通り　　 105（105）　0．0 岩国市麻里布町2丁目　本通商店街通り　　　　　 115（120）▲4．2 光市浅江3丁目　　　　国道188号通り　　　　　 　54（54）　 0．0 長門市東深川　　　　　市道駅南中央線通り　　　　27（28）　▲3．6 柳井市南町3丁目　　　国道188号通り　　　　　　 47（47） 0．0 山陽小野田市西高泊　　国道190号通り　　　　　　 39（39） 0．0 （最高路線価は1平方メートル当たり、単位千円、かっこ内は前年分。増減率は％、▲はマイナス）