2代目トヨタ ラクティスにはコンパクトカーに必要な条件が揃っていた【10年ひと昔の新車】
頻繁に使う速度域はとても静かで快適
試乗では、1.3Lより1.5Lの方が好印象だった。とくに1.5Sは、走りを楽しむアイテムを専用装備したスポーツ仕様で、欧州の道でチューニングしたユーロサスペンションやフォグランプ、サイドマッドガード、マフラカッター、パドルシフト、専用メーター、オレンジステッチ、185/60R16タイヤ&5.5Jアルミホイール、リアディスクブレーキが装備され、ひと味違ったラクティスが演出されている。 音にこだわっただけあり、頻繁に使う速度域はとても静かで室内は小さな声でも自然な会話ができる。さすがに、追い越し時などアクセルペダルを踏み込むと音は大きくなるが……。 また、車両重量が1110kgと軽量なので、最高出力109psでも非力さを感じる場面は少なく、軽快な走りをしてくれる。車重は、先代よりも30kg軽くなっているが、軽量化のためにミリ単位で細部を見直したのだという。 気になる燃費は、JC08モードで、1.5Lの2WD車が18.4km/L、4WD車が16.6km/L、1.3Lの2WD車は18.4km/Lと優秀なもの。 この新型ラクティスは、スバルとのアライアンスにより「スバル トレジア」としても発売されている。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:島村栄二)
トヨタ ラクティス1.5G 主要諸元
●全長×全幅×全高:3995×1695×1585mm ●ホイールベース:2550mm ●車両重量:1110kg ●エンジン:直4DOHC ●排気量:1496cc ●最高出力:80kW(109ps)/6000rpm ●最大トルク:138Nm(14.1kgm)/4400rpm ●トランスミッション:CVT ●駆動方式:FF ●車両価格:168万円(2011年当時)
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