全仏オープン

ベスト4進出を果たしたカルロス・アルカラス[画像/ゲッティイメージズ]

テニスの全仏オープン（フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム）は4日、男子シングルス準々決勝が行われ、第3シードのC・アルカラス（スペイン）が第9シードのS・チチパス（ギリシャ）を6-3, 7-6 (7-3), 6-4のストレートで破り、2年連続2度目のベスト4進出を果たした。 【シナー、アルカラスら全仏OP組合せ】 右前腕部の負傷の影響で前哨戦となるBNLイタリア国際（イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000）を欠場したアルカラスだったが、今大会は同箇所にサポーターを着けた状態で出場。1回戦でJ・J・ウルフ（アメリカ）、2回戦でJ・デ ヨング（オランダ）、3回戦で第27シードのS・コルダ（アメリカ）、4回戦で第21シードのF・オジェ アリアシム（カナダ）を下し3年連続のベスト8入りを決めていた。 準々決勝、サービスエースは3本に留まったものの、ファーストサービスの入る確率で73パーセントと高水準を記録したアルカラス。また、セカンドサービス時のポイント獲得率はチチパスの53パーセントを大きく上回る74パーセント記録するなど安定したサービスゲームを披露し、ブレークを1度に抑えた。 リターンゲームでは6度のブレークチャンスのうち4度ブレークに成功するなど決定力も見せ、2時間15分で快勝となった。 準決勝では第2シードのJ・シナー（イタリア）と対戦する。シナーは準々決勝で第10シードのG・ディミトロフ（ブルガリア）をストレートで下しての勝ち上がり。 試合後の会見でアルカラスは「まず第一に、ここローラン・ギャロスで準決勝に戻ってこれたことを本当に、本当にうれしく思っている。グランドスラムで準決勝を戦えることは、いつだって特別なことなんだ。金曜日にまたヤニック（シナー）と対戦できるのが本当に楽しみだよ。本当に、本当に興奮しているよ。本当に難しい挑戦だ。準備はできている。みんながその試合を楽しんでくれることを願っているよ」とコメントした。 また、シナーとの対戦については「マラソンのように走らなければならないね。彼のやることはすべて完璧なんだ。彼のボールの打ち方は信じられない。彼の動きは本当に、本当に素晴らしいんだ。ヤニックと対戦するのが一番難しいと思うんだ。同時に、僕はそれが大好きなんだ。こういうチャレンジが大好き。正しいやり方を見つけようとするのは、テニスにとって素晴らしいことだと思うよ」と語った