巨人に入団報道の田中将大 「日米通算200勝は通過点」復活期待が
日本シリーズでも劇的投球
13年の日本シリーズ。楽天が対戦した相手が、セ・リーグの覇者・巨人だった。田中は第2戦に先発して3安打1失点完投勝利。127球を投げ抜き、12三振を奪った。3勝2敗で迎えた第6戦は9回4失点で160球の熱投も敗戦。そして、翌日の第7戦目で球史に残るドラマが。3点リードの9回に田中がマウンドに上がると、仙台の本拠地は地鳴りのような歓声で揺れた。二死一、三塁のピンチを迎えたが、代打・矢野謙次を空振り三振に。連投で魂の15球を投げ終え、ガッツポーズと共に雄叫びを上げた。 試合後のインタビューで、「昨日は情けない投球だったので、今日出番もらえるならいつでも行くぞと言う気持ちで準備していました。意気に感じてこの舞台を用意してくれたチームのみんな、ファンの方々に感謝しながらマウンドに上がりました。ホッとしました」と話すと、スタンドに詰めかけた大観衆から「ありがとう!」という言葉が。田中も「ありがとう!」と声を張り上げた。 あれから12年。来年は巨人のユニフォームを身にまとう。楽天での実績は色褪せないが、求められるのは過去の栄光ではない。存在価値はマウンドで証明する。 写真=BBM
週刊ベースボール