仙台大で柔道女子57キロ級グアム代表・エスカノの壮行会…パリ五輪へ「自信を持って戦いたい」
今夏のパリ五輪柔道女子57キロ級にグアム代表として出場する仙台大のマリア・エスカノ(22=現代武道学科4年)の壮行会が4日、宮城・柴田町の仙台大で行われた。米国人の父とロシア人の母の間に生まれ、グアムに親戚がいたこともありオセアニア地域枠で出場権を獲得。「4年間ずっと頑張ってきました。自分の柔道に自信を持って戦いたい」と決意を込めた。 韓国で暮らした幼少期はサッカーをしていたが、練習場の隣に道場があり「面白そう」と7歳で始めた。英語、韓国語、ロシア語、スペイン語が話せる秀才も、2020年の来日当初は「はい」「こんにちは」しか分からなかった。外出が制限されたコロナ禍を逆手に取って、ネットで恋愛リアリティー番組「テラスハウス」を見ながら猛勉強。日本語で取材対応ができるまでに上達した。 仙台大の現役学生が夏季五輪に出るのは初めて。朴澤泰治理事長は「非常にうれしいこと。周りの学生の励みにもなります」と相乗効果に期待した。明るく物おじしない性格で、得意技は豪快な裏投げ。夢の大舞台へ向け「柔道を通して自制心や礼儀を学びました。皆さんに恩返しできるよう、強い気持ちで頑張ります」と誓った。(岩崎 敦)
報知新聞社