「会えないならと自殺をほのめかす」「SNSに旧NHK党の党員証が」 すすきのガールズバー爆発「自称“投資家”41歳」のヤバい素顔
独りよがりな憎悪の炎で、元交際相手を含む3人に重傷を負わせた41歳の男。自らは心肺停止状態で搬送され、生死の境をさまよい続けている――。 【写真をみる】爆発が起きたガールズバー 看板には「バニーガール」姿の美女たちが ***
札幌の歓楽街・すすきのにあるガールズバー「ミリオン」で爆発火災が発生したのは、11月26日の午後3時20分ごろのこと。 地元記者が振り返る。 「ミリオンは6階建て雑居ビルの2階と3階に入居していました。その2階部分から、“ドン”という衝撃音とともに、外に向かって炎が噴き出したのです。昼営業中で店内にいた、男の交際相手だった20代の女性従業員と男性客2人の計3人が、爆発によるやけどで重傷を負いました」 爆発数分前の15時9分。 「男は“犯行予告”をしていました。自身のものとみられるSNSに“楽しいことするよ”と投稿していたのです。店舗付近に車で乗りつけ、帽子をかぶった作業服姿で入店。そしてカウンター付近で無言のままバケツに入ったガソリンをまき、ライターで着火した瞬間に爆発、です」 交際トラブルの末の放火とみられるが、 「無関係の男性客まで巻き込んでいます。36人が犠牲になった『京アニ事件』や26人が亡くなった『北新地クリニック事件』のように無差別的ではないにせよ、きわめて悪質です」 罪深い行為は、ほかにもあった。
十数行にわたって「会いたい会いたい」
その行為とは、「DVやストーカーです」とミリオンの関係者が明かす。 「二人は札幌市内で同棲していました。元カレは個人投資家を自称していて、FXのゴールドなどに投資していたようです。実際の資産は分かりませんが、SNSではよく“90万損切からの60万取り戻し”といった具合に収支を公開してましたね」 一方の女性については、 「ミリオンはバニーガールで知られているバーです。彼女はいわゆる黒服で、とても面倒見がいい。だからバニーからはもちろん会社幹部からも信頼され、店舗運営などを担う立場にあった。元カレは店に来たこともあるし、うまくやっていると思ってました」 事件ひと月前の10月ごろになると、二人の亀裂が聞こえてきた。 「彼女が“束縛が強く暴力を振るうので別れたい”と漏らしていました。それで元カレのSNSをのぞいたら、兵庫県知事選やN党の立花孝志党首といった政治関連のリポストだらけ。旧NHK党の党員証も載せてたし、みんつく党の大津綾香党首に絡んでブロックされたとの投稿も。一気に“元カレ、怖過ぎ”となりました」 11月上旬、二人の溝が決定的に。先の記者によると、 「7日、女性は店舗近くの薄野交番に“交際相手に別れを切り出したら暴れた。怖ろしい”と相談。警察が間に入って二人は別れ、女性は親族宅に避難しました。ですが男は避難先を割り出し、車で周辺をうろつくようになった」 それと並行して、 「LINEで十数行にわたって“会いたい会いたい”と繰り返したり、会えないならと自殺を仄めかすようになりました。ストーカーと化したのです。それで女性は20日に知人に相談し、あらためて警察に話そうと検討していたそうです」 忌み嫌う元カレが火を放ったのはその6日後だった。男が相応の償いをする機会は訪れるだろうか。
「週刊新潮」2024年12月12日号 掲載
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